ETH共同創業者、ロードマップを大きく変更

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 イーサリアム(ETH)の共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が、イーサリアムのロードマップ更新を公開し、検閲、ブロック検証、中央集権化などの問題の緩和を目指した変更点を発表した。

 イーサリアムの共同創設者である同氏は5日のツイートで、イーサリアム技術ロードマップにスカージという新ステージを追加した。これは、検閲耐性とイーサリアム・ネットワーク分散化の改善を目指すものだ。

 イーサリアムは9月15日、エネルギー消費の多いPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への待望の移行を完了した。この段階はマージと呼ばれる。

 イーサリアムはマージに続き、ロールアップを通じた毎秒10万トランザクションを目標とするサージという第2ステージに突入した。以前のロードマップでは合計5つのステージが存在し、残りはヴァージ、パージ、スプラ-ジだった。

 しかし、今回拡張された6段階の技術ロードマップには、新たな第3ステージとしてスカージが含まれており、この後に以前から知られていたステージであるヴァージ、パージ、スプラージが続くことになる。

 このイーサリアム・ロードマップによると、「信用・信頼できる中立なトランザクション・インクルージョンを確保し、MEVによる中央集権化やその他のプロトコル・リスクを避ける」ことがスカージの目的だ。

 さらに、イーサリアムのブロック生成は、インクルージョン・リストや代替的な選択メカニズムに基づくことになる。また、PBS(プロポーザー/ビルダー分離)の仕様やMEVバーンも含まれる。この新たな段階のマイルストーンは「プロトコル内PBS」だ。

 イーサリアムの製作者である同氏は、今回の変更は「各区分におけるより具体的なマイルストーン」や、「最終」プロトコルに必要なコンポーネントとしての量子耐性のより明示的な役割を反映したものだ、と述べた。

●ブテリン氏、中央集権化の懸念が高まる中「信頼できる中立な」コンセンサス層を求める

 ブテリン氏は、マージ後にイーサリアムが中央集権や検閲の多さと関連付けられるようになったため、より「信頼できる中立な」コンセンサス層を求めている。

 ブテリン氏は以前、信頼できる中立なメカニズムを、「特定の人々を区別したり差別したりしない。このメカニズムは、各人の能力やニーズが異なる世界の中で、公平に扱うことができる範囲で全ての人々を公平に扱うものだ」と表現していた。

 しかし、マージ後はOFAC(米外国資産管理室)に準拠したブロックの割合が過去最高の約73%に達しており、多くの人々はこの数字が高すぎると考えている。

 イーサリアム強気派でザ・デイリー・グウェイの創始者であるアンソニー・サッサーノ氏は10月15日のツイートで、現段階では検閲体制は「スケーリングよりも重要」だと述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ethereum-co-founder-makes-big-changes-to-roadmap-heres-what-you-need-to-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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