米政府、BTC総供給量の1%以上を保有―売却の可能性は?

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 米国政府は現在、発行上限のあるビットコイン(BTC)の総供給量の1%以上にあたる、21万4000BTC以上を保有している。政府は7日、違法なオンラインマーケットプレイス「シルクロード」に関連する5万BTC以上を押収したと発表。その結果、この新たなマイルストーンが達成された。

 米司法省の7日の発表によると、5万676.17BTCがシルクロードの窃盗犯から押収された。政府がすでに保有する巨額のビットコインにこの新たな押収が追加されたことで、保有額は20万BTCを超え、正確には21万4682BTCに達した。

 現在の取引価格は1BTC=1万6800ドルで、政府が保有するビットコインは36億ドル相当になる。つまり、米政府が保有するビットコインは、マイケル・セイラー氏率いるマイクロストラテジー(最新の提出書類によると13万BTCを保有)よりも多いということだ。

 政府が現在保有するビットコインの大部分は、過去2年間に行われた3つの大規模な押収によるもの。最初のものでは、20年11月、「インディビジュアルX」として知られるシルクロードに関係する人物から6万9370.22BTCを押収している。この押収の後、米国政府は初めて世界一のビットコインクジラ(大口所有者)であると宣言された。

 2つ目の大規模な押収は、22年2月、16年のビットフィネックスのハッキングから派生した9万4636BTCが、1つのアドレスに集約されていることにオンチェーンアナリストが気付いた時に行われた。この資金は後に政府によって押収され、2人の容疑者が逮捕された。

 今週発表されたシルクロード関連の押収と合わせると、政府は現在、ビットコインの総供給量2100万の1%以上を保有していることになる。

 政府がその大量のビットコインを市場に「ダンプ(売却)」するというリスクは存在するが、おそらくこれは政府のやり方ではないだろう。

 歴史的にみると、米司法省が押収したビットコインはオークションで投資家に売却されており、このオークションそのものが市場に大きな影響を与えることは全くない。ただし、注目すべきは、政府はここしばらくの間、大規模なビットコインオークションを行っておらず、次のオークションがいつ行われるかは不明ということだ。

 もしかしたら、政府も我々と同じように、単に売却する前に価格の上昇を待っているのかもしれない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-government-owns-more-than-1-of-total-bitcoin-supply-will-they-dump-it.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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