ナイキ、バーチャルアパレルなどを提供するプラットフォームをローンチ
スポーツウェア大手のナイキは、アバター用のTシャツやスニーカーなど、バーチャルアパレルを販売するための新たなWeb3プラットフォーム「.Swoosh」をローンチした。
ナイキは21年12月中旬、メタバース用のNFT(非代替性トークン)やデジタルスニーカーを制作するバーチャルスニーカー企業RTFKTを買収し、Web3におけるファッション界最大手の1つとなった。
Web3分野での取り組みを強化するため、ナイキは「.Swoosh」の開発を発表。この新たなプロジェクトでは、顧客が共同制作者となり、デジタル製品のロイヤリティを受け取れるようにするなど、ナイキブランドのNFTとバーチャルアパレルプログラムに焦点を当てている。
ヴォーグ・ビジネスの報道によると、このプロジェクトは、ナイキのSnkrsアプリの元責任者であるヴァイスプレジデントのロン・ファリス氏が主導する、「ナイキ・バーチャル・スタジオ」の下で進められる。「.Swoosh」はナイキのバーチャル作品の拠点となり、18日までに立ち上げられる見通しだ。
ファリス氏は、「バーチャルシューズなどのバーチャル製品を考えるとき、それは単なる靴ではなく、製品と体験やサービス、ユーティリティが組み込まれている」とコメントしている。
注目すべきは、ナイキのNFTアパレルが、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンと並行して稼働するレイヤー2のスケーリングソリューションであるポリゴン(MATIC)上で作成されるということ。ファスト・カンパニーの報道によると、ナイキはデジタルスニーカーを1足50ドル以下で販売する計画だ。
RTFKTはツイッターで、Web3業界へのさらなる進出を目指すナイキに協力していることを明らかにした。同社によると、ナイキはRTFKTのNFTアバター「クローンX」用のデジタルアパレルを発表する予定であるという。その所有者は、対応のWeb3ゲームやメタバースワールドでデジタルアパレルを使用することができると説明している。
RTFKTは、「.Swooshは、ナイキのバーチャル作品にアクセスしやすくするためのプラットフォームであり、次の数百人をWeb3とデジタル資産の素晴らしい世界に導くものだ」とコメントした。
ナイキがNFTへの進出で最も成功していることは注目に値する。21年11月、同社は7件の特許を出願し、バーチャルシューズやアパレルを製造・販売する計画を明らかにした。その数日後、オンラインゲームとバーチャル製品で構成されるRobloxの世界「Nikeland」をローンチした。
そのローンチから5カ月間で、Nikelandは700万人の来訪者を達成。一方で、ナイキのRTFKTの買収が功を奏し始めた。9月までに、ナイキはNFTの販売で1億8500万ドル以上を売り上げ、ロイヤリティでは9300万ドル以上を得た。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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