エルサルバドル大統領が「毎日1BTCを購入する」と発表、億万長者のジャスティン・サン氏も続く

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 最近の暗号資産(仮想通貨)の急落に乗じて、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領とトロン創設者のジャスティン・サン氏は、18日からビットコイン(BTC)を1日1BTC購入する計画を発表した。

 ブケレ氏はこの計画をツイッターで発表し、18日から1日1BTCを購入すると宣言した。

 これを受けて、億万長者のジャスティン・サン氏は、ブケレ氏と共にビットコインを取得することを明らかにした。「われわれはブケレ大統領のビットコインを毎日購入するというプロジェクトに同調する。われわれも18日から毎日1BTCを購入する」と述べた。

 ビットコインの値動きがどうであってもビットコインを定期的に取得するという戦略は、DCA(ドルコスト平均法)と呼ばれる。要するに、DCAとは、バリュー投資の原理を定期的投資に適用することを目的とした投資戦略である。

 この戦略の具体的なメリットとしては、意思決定における感情的な要素を排除し、ボラティリティ(変動率)の影響を最小限に抑えることができるため、投資リスクを軽減しつつ、最終的にドル建てでの投資金額を少なくすることができるという点が挙げられる。

 注目すべきは、ブケレ氏とサン氏が、取得するビットコインの上限数と、戦略を実施する期間について明らかにしていないということ。

 ブケレ氏がビットコインを追加購入するという動きは、驚くには当たらない。過去1カ月にわたり、ブケレ氏は本格的なビットコイン愛好家になっている。ビットコインを21年6月に法定通貨として採用したエルサルバドルも、このコインに数百万ドルを直接投資している。

 公的な記録によると、エルサルバドルは現在、平均購入価格4万3357ドルで取得した2381BTCを保有している。ビットコインは現在1BTC=1万6500ドル前後で取引されており、エルサルバドルのビットコイン保有額は3940万ドル相当となる。同国はビットコイン購入に1億323万ドル近くを費やしているため、エルサルバドルはビットコイン投資で6300万ドル以上の損失を出していることになる。

●FTX破たんでビットコイン暴落

 ブケレ氏とサン氏によるビットコイン追加取得計画は、最近の暗号資産取引所FTX崩壊を受け、ビットコインが2年ぶりの安値に暴落している中で発表された。

 報じられている通り、FTXは同社の健全性をめぐる憶測が1週間にわたり広まっていた中、デラウェア州で米連邦破産法11条を申請したと発表。注目すべきは、FTX元CEO(最高経営責任者)が問題ないとしていたFTX USも手続きに含まれているということだ。

 FTXは100億ドル相当の顧客資金を、関係取引会社アラメダ・リサーチのリスクの高い投資資金として貸し出していた。FTXの顧客資産は160億ドルであったため、その半分以上を貸し付けていたことになる。

 さらに最近では、米下院金融サービス委員会が、FTX崩壊について公聴会を開催すると発表。FTX創業者のバンクマンフリード氏、アラメダ・リサーチ、バイナンスなど、関係するすべての会社や個人に参加を求めている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/el-salvador-president-says-country-will-buy-one-bitcoin-every-day-billionaire-justin-sun-joins-him.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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