人気ウォレット「メタマスク」開発企業、顧客データ保存を7日間に短縮

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 人気の暗号資産(仮想通貨)ウォレット「メタマスク」の開発企業コンセンシスはコミュニティの大反発を受け、メタマスクのユーザーデータの保存を7日間に短縮した。

 同社はウォレットアドレスやIPアドレスのようなユーザーデータの保存期間を7日間に短縮するデータ保存の更新を最近のブログ投稿で発表した。

 コンセンシスは11月下旬にプライバシーポリシーを更新し、個人情報(名前、ユーザーネーム、性別、誕生日など)、(ユーザーネームとパスワードを含む)プロフィール情報、連絡先、金融と取引情報、他のようなユーザーが提供するデータの収集を開始することを発表した。

 また、コンセンシスは取引が行われる際にユーザーのIPアドレスを収集する他の製品インフラを発表した。遠隔手続き呼び出し(RPC)プロバイダーとして、インフラはブロックチェーンでウォレットとスマートコントラクトを接続するため、Web3(ウェブスリー)インフラで重要な役割を担う。

 この更新はオンチェーンのプライバシーに懸念を示した暗号資産コミュニティメンバーからの批判に遭った。「更新はメタマスクとインフラユーザーのププライバシーをどのように優先することができるかについて公と内部の会話に火を付けた」とコンセンシスは最新の発表で話した。

 先週、最近の更新の結果生じたいくつかの問題を徹底的に調査することに時間を費やした後、同社はいくつかの更新を計画していると付け加えた。

 「私たちのデータ保存ポリシーに従い、IPアドレスやウォレットアドレスのようなユーザーデータを保存、削除する」とコンセンシスは話した。「保存期間を7日間に減らすように取り組んでおり、次回の更新で保存ポリシーをプライバシーポリシーに付け加える」。

 また、「取引の成功、実行」、負荷バランシングや分散型サービス妨害保護のような「他の重要なサービス機能を保証するために」、ウォレットとIPアドレス情報のみ収集すると同社は説明した。

 「今までも、これからも収集したユーザーデータを売却することはない。プライバシーポリシーに説明されている使用制限に沿ってデータを厳重に利用している」

 さらに、コミュニティの反発後、オンボーディング中に新規ユーザーに独自のRPCを選択する機会を与える新しい詳細設定ページの構築を目指している、とコンセンシスは話した。ユーザーはインフラを選択せず、第3社のRPCを選ぶ選択肢がある。

 コンセンシスはニューヨークに拠点があるブロックチェーンソフトウェアとテクノロジー企業である。同社はuPort、メタマスク、シビル、トリフ、グノーシスを含むイーサリアム(ETH)エコシステム内でいくつかの大きなプロジェクトを支援している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/developer-of-popular-metamask-wallet-reduces-customer-data-retention-7-days-after-backlash-from-community.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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