米国の著名投資家ビル・ミラー氏、ビットコインに依然強気

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 有名な米国人投資家で慈善家のビル・ミラー氏は、史上最高値から75%近く下落しているビットコインに依然強気だ。

 22日のバロンズの取材に対し、かつては世界第3位の暗号資産取引所だったが11月上旬に破産を申請したFTXの崩壊の中、ビットコインがより大きく下落していないことに驚いている、とミラー氏は語った。同氏は次のように述べた。

 「FTXが破綻したことを考えると、ビットコインが現在価格の半分になっていないことは驚きだ。この分野から人々は逃げ出しているが、まだ1BTC=1万7000ドルで持ちこたえていることは注目に値する」

 同氏は、ビットコインのパフォーマンスの悪さの一端は金利上昇に起因している可能性があると述べ、「FRB(米連邦準備制度理事会)が(金融政策の緩和に)舵を切り始めれば、ビットコインはかなりうまくいくだろう」とした。

 ミラー氏はさらに、デジタル・ゴールドのような潜在的な価値の保存手段だと同氏が考えているビットコインと、他の全ての暗号資産とを区別していると述べた。同氏は、他のデジタル資産はベンチャー投機に分類されるとした。

 同氏は、ビットコインはまだ20年の安値である5800ドルと比べて約190%高いと述べ、ビットコインは全体的にかなり良いパフォーマンスだと主張した。同氏は次のように付け加えた。

 「1年以上の投資期間を持っているならば、ビットコインでかなりうまくいくはずだ。私はこれを投資とは呼ばない。投機だが、健全な投機と呼ぶ」

 ミラー氏は、ビットコイン以外にも暗号資産取引所コインベースや暗号資産投資会社シルバーゲート・キャピタルなど、大手暗号資産企業数社の株式を保有していることも明かした。同氏は、1週間前にシルバーゲートの株式を買い増しており、コインベースもさらに買う予定だと語った。

 ミラー氏は、91-05年の間S&P500を毎年アウトパフォームしたことで有名になった。同氏はその後、22年8月末時点で19億ドルの運用資産を持つミラー・バリュー・パートナーズの会長兼CIO(最高投資責任者)となった。

 ミラー氏の発言は、最近の市場低迷で、大半のデジタル資産が22年に史上最高値から約70%の価値を失う中でのものだ。

 世界最大の暗号資産であるビットコインは11月初頭以降1万7000ドル付近で推移しており、21年11月の史上最高値である6万8789.63ドルから75%近く下落している。同様に、イーサリアム(ETH)も史上最高値の1ETH=4891ドルから約75%下落している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/early-amazon-investor-bill-miller-still-bullish-bitcoin-despite-recent-crash-what-does-he-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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