暗号資産取引所ビッサムに財務調査、検察が主要要株主を調査

50758655_s.jpg

 韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所ビッサムは、「特別」税務調査の対象となったことで、韓国税務当局と法務当局の調査による二重苦に直面している。また、検察は疑惑の筆頭株主を呼び出し、尋問を行った。

 朝鮮日報によると、NTS(韓国国税庁)はビッサムコリアとビッサムホールディングスに対して、「特別税務調査を開始」した。両社は取引プラットフォーム「ビッサム」を運営している。

 NTS職員は10日、ソウル市江南区にある両社の本社に派遣された。

 今回の調査は、ソウル地方国税庁の調査局のうち、「特別税調査」を行う支部によって実施されている。NTSは脱税の可能性を調査していると同メディアは指摘した。

 さらに、NTSは「ビッサムコリア、ビッサムホールディングス、およびその関連会社の国内外での取引を調査」するよう求めている。

 NTSによる18年の調査では、ビッサムは6400万ドル以上相当の税金を請求されている。

●検察、ビッサム関連会社を調査

 検察当局はビッサム所有者についても調べている。同取引所の所有者は非常に「複雑」であると考えられており、多くの株主が株式を保有している。その中には、ブロックチェーンや暗号資産業界とつながりのない上場企業も数多く含まれている。

 これら企業のうちの1社の副社長が、22年末に自宅の外で死亡しているのが発見された。警察は「自殺の疑い」を指摘している。死亡した男性は、検察による会社への家宅捜査の前に、証拠隠滅を行ったと報じられていた。

 しかし、疑惑のビッサム株主の中で最も謎めいており、興味をそそられるのは、人前に姿を見せない億万長者、カン・ジョンヒョン氏である。カン氏は、韓国で最も有名な女優の1人であるパク・ミニョン氏との密な関係が大手メディアによって暴露され、世間の関心を引いた。

 この暴露記事によると、カン氏はビッサムの筆頭株主であるが、ビジネス上の利益のほとんどを妹の名義で登録していたという。複数の車や不動産も家族の名義で登録している。

 Stooは、ソウル南部地検金融捜査部が、「容疑者としてカン氏を呼び出した」と報じている。カン氏の妹も検察当局に呼び出されたということだ。

 カン氏の妹は、InbiogenとBucket Studioという2つの会社のCEO(最高経営責任者)である。両社の所有者はカン氏であると思われ、「ビッサムの関連会社」と説明されている。

 検察は22年10月、両社とその他「ビッサム関連会社」への家宅捜索を行い、この兄弟が「会社の資金を横領し、株価を操作するために共謀した」という疑惑を調査した。

 パク氏の代表は、カン氏とは「別れた」と主張している。上記の暴露記事では、カン氏がパク氏の姉をある会社の取締役に据えていたことも明らかになった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-exchange-bithumb-hit-with-tax-investigation-prosecutors-grill-major-shareholder.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ