ロシア財務省、暗号資産マイニング法が「行き詰まった」と認める

russia_91362192_s.jpg

 ロシアの暗号資産(仮想通貨)マイニング法案が土壇場で障害にぶつかり、手続きが「行き詰まっている」とロシア財務省が認めた。

 Finmarketによると、ロシアのアレクセイ・モイセーエフ財務次官は18日、記者らに対し、産業用暗号資産マイニングの合法化と課税を提案する待望の法案が、最後の障害にぶつかったと語った。

 議員らはこの法案に大筋で賛成している。議員らは12月、ロシア議会国家院でその手続きのペースを上げるよう求めた。一部では、早ければ1月1日に法案が施行されるという楽観的な見通しもあった。その後、2月1日に先送りされている。

 ほとんどの議員は、同法が必要とされている財政資金の調達に役立つと考えており、それを支持しているが、中央銀行はなかなか承認しようとしない。

 モイセーエフ氏は、次のように述べた。

 「私たちは再び行き詰まっている。中央銀行だけでなく、法執行機関からも異論が出ている。この件に関しては、多くの会議が予定されている。皆が諦めたわけではない。合意に至ることを願っている」

●ロシアのマイニング法案を頓挫させた最後の「異論」とは?

 この法案の主要立案者である下院金融市場委員会のアナトリー・アクサコフ委員長は、「議論の参加者の1人」から、遅れて反対意見が出されたことを示唆した。

 中央銀行は、マイナー(採掘者)がコインを取得したらすぐに売却することを望んでおり、ビットコイン(BTC)などの「民間の暗号資産」が「ロシア経済に進出」してほしくないと考えているという。

 しかし、警察や他の法執行機関は、この考えに反対しているようで、そのようなシステムは簡単に悪用される可能性があると懸念している。

 アクサコフ委員長は、議論の「参加者の1人」が、「暗号資産マイナーが使うことになる販売チャネルが、海外に違法に資金を引き出すために利用されるかもしれないという疑念を抱いていた」と述べた。

 アクサコフ委員長は、「法案の動きを鈍らせた」組織の名前は明かさないとしている。同委員長によると、この「組織」は、暗号資産マイナーが「ロシアから資金を引き出す」ことになるかもしれないと懸念を示しているという。

 この法案は、現在の形では、マイナーは「海外の暗号資産取引所」や、試験的な国営の暗号資産取引プラットフォームを介してコインを法定通貨に変換することができる。この国営プラットフォームは、別の法案で立法化する必要がある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/russias-crypto-mining-bill-has-stalled-says-finance-ministry.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ