英国の法執行機関と規制当局、違法な暗号資産ATMの根絶で協力

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 英当局が、違法に運営された暗号資産(仮想通貨)ATM(現金自動支払機)を設置した疑いで、リーズ周辺の複数の施設を強制捜索した。

 英FCA(金融行動監視機構)の14日の発表によると、FCAとウェスト・ヨークシャー警察のデジタル情報班が、英国初の違法な暗号資産ATM摘発の一環だと考えられているこの捜索に関与した。

 FCAは、英国内の暗号資産ATM運営者は現在全てFCAに登録されていないと主張。FCAは以前、同機構への登録を怠った場合の法的結果について警告する文書を全ての事業者に対し送っていたという。

 「FCAは、違法な暗号資産ATMを阻止し停止させるため、地元警察を含む複数の法執行当局と協力している」と同機構は述べ、これらの捜索で集めた証拠を精査し、さらなる法執行活動の可能性を検討するとした。

 暗号資産ATMは、伝統的な通貨を暗号資産に両替したり購入したりできる。コインATMレーダーのデータによると、英国全体では現在27台のビットコインATMが設置されている。

 FCAで法執行担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるマーク・スチュワード氏は、「英国内で活動している未登録の暗号資産ATMは、違法なものだ」と述べ、同機構は国内での未登録の暗号資産事業を阻止し続けると付け加えた。

 ウェスト・ヨークシャー警察サイバー班のリンジー・ブランツ部長刑事は、暗号資産ATM運営者に警告文を送っており、運営者に対し機械の使用停止を求めていると語った。

 FCAの法執行・市場監視担当ディレクターであるマーク・スチュワード氏は、「英国内で活動している未登録の暗号資産事業を特定し、阻止し続ける」と述べた。

 「英国内で活動している暗号資産事業は、マネーロンダリング対策のためにFCAに登録する必要がある。しかし、暗号資産商品自体は現在規制されておらず、リスクが高いため、これらに投資する場合は全ての資金を失う覚悟をすべきだ」

 FCAは今回の動きのほんの数日前に、海外に拠点を置く企業を含む、英国の顧客に販売を行う全ての暗号資産企業は、間もなく英国の新たな金融広告制度を遵守する必要があると発表していた。

 同機構は、違反した場合は最大2年間の禁固刑になる可能性があるとしている。「企業は今すぐこの制度への準備を開始しなければならない。これらの要件に違反した企業には断固とした措置を取るつもりだ」と同機構は述べた。

 注目すべきことに、英国の警察組織アクション・フラウドのデータによると、英国内での暗号資産詐欺は1年間で32%増加し2億2600万ポンド(2億7300万ドル)に達した。

 ピンセント・メイソンズの法廷会計士であるヒネシュ・シャー氏は、「厳しい時代にはいつも、詐欺師は大きなリターンを約束することで経験の浅い投資家を餌食にしようとする」と語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-law-enforcement-regulators-join-forces-dismantle-illegal-crypto-atms.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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