韓国、北朝鮮の暗号資産ハッキングに対する制裁は効果ない可能性
北朝鮮の暗号資産(仮想通貨)ハッキング活動は国際制裁による影響を受けていない可能性があると、韓国政府関係者が指摘した。
メディア聯合TVニュースによると、匿名の韓国政府関係者は次のように述べた。
「北朝鮮のサイバー犯罪関連活動の規模は、国際社会の対北朝鮮制裁が無効化されつつあるということを示唆している」
韓国政府情報筋によると、22年の「違法な」北朝鮮の「外貨収入」は23億ドルに上る。
このうち少なくとも7億ドルは大規模な暗号資産ハッキングによるもので、国内の小規模な標的に対する「ハッキング」攻撃やフィッシング攻撃によって、多くの暗号資産が「盗まれた」ということだ。
FBI(連邦捜査局)は以前、ローニンブリッジのハッキング攻撃を指揮したとして北朝鮮を非難していた。同局は、ブリッジのハッカーと関係があると思われるイーサリアム(ETH)ウォレットに対して制裁を課している。
韓国政府は、北朝鮮政府が「違法な輸出」で利益を得ていると考えている。
韓国政府関係者によると、北朝鮮の「外貨輸入」の規模は、「対北朝鮮経済制裁が本格的に開始された18年以降で最も大きい」という。
●韓国政府、北朝鮮の暗号資産ハッキングは制裁によって減少しないと指摘
セキュリティベンダーは23年上旬、北朝鮮による暗号資産ハッキングが「増加」すると予想していた。2月、暗号資産取引所バイナンスとフォビは、「140万ドル相当の暗号資産」を保管していた「北朝鮮に関連する」ウォレットを凍結したと発表した。
セキュリティベンダーと米国政府機関は、ラザルスなどの北朝鮮のハッキンググループが、暗号資産取引を匿名化し、暗号資産を「洗浄」するためにコインミキシングサービスを利用したと主張している。
このようなミキサーはいくつか閉鎖されているが、再開されたり、リブランドされたものもある。これは、犯罪者が暗号資産を法定通貨に変換できるようにするための動きであると考えられている。
北朝鮮は、暗号資産ハッキングを許可していることを繰り返し否定している。北朝鮮は、暗号資産関連の活動についての報告を捏造しているとして米国政府および韓国政府を非難している。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/seoul-sanctions-may-ineffective-against-north-koreas-crypto-hacks.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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