SECと対立のコインベース、購買力を維持するステーブルコイン創設を促す

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 米国の暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースは、同社のブロックチェーンのために新たな耐インフレのステーブルコインを創設するよう開発者に呼びかけている。

 同社は23日のブログ投稿の中で、新たなタイプのステーブルコインの開発を呼びかけた。「特にインフレ率を追跡するステーブルコイン『フラットコイン』」に興味があると述べている。

 このようなコインは、ユーザーの購買力の安定化を図るとともに、「従来の金融システムによって引き起こされる経済的不確実性」からの回復力を維持することができるということだ。

 コインベースはまた、米ドルなどの法定通貨にペッグしない、別の形態の「フラットコイン」も歓迎するとした。この種のコインは、「法定通貨にペッグするコインと価格変動の激しい暗号資産との間を埋める」ことができるという。

 「世界の銀行システムでの最近の課題において、こうした探求がこれまで以上に重要であると考えている」と同社は述べた。

 コインベースは、開発者が同社のレイヤー2ブロックチェーン「Base」を使って新たなタイプのコインを創設することを望んでいる。また、プロジェクトの成功を支援するBaseチームによる献身的なサポートに加え、関連プロジェクトの立ち上げに充てられるBaseエコシステムファンドからの資金提供も約束した。

 「この3週間で、Baseエコシステムファンドへの参加に大きな関心と、さまざまアイデアが寄せられている」と同社は記している。

 コインベースは、米SEC(証券取引委員会)との間で同社の米国での事業活動をめぐる論争が起きている中、フラットコインの開発を呼びかけた。

 SECは22日、コインベースが「未登録証券」を一般市民に販売したとして、いわゆる「ウェルズ通知」で同社に訴訟をちらつかせた。コインベース側は、すべての規制を遵守するために最善を尽くしてきたとして、いかなる不正行為も否定している。

 Baseは、dApp(分散型アプリケーション)を構築するための「安全かつ低コストで、開発者も使いやすい」方法として、2月末に初めて一般向けに公開された。Baseはイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上に構築され、コインベースのオンチェーン商品と開発者向けのオープンエコシステムの基盤として機能する。

(イメージ写真提供:123RF)

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This story originally appeared on cryptonews.com.

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