FTX破たんの新たな犠牲者、ウェブ3ビデオゲーム「SBB」がサービス終了へ
FTX破たんのドミノ効果はもう終わったと思われていたが、最新の報道は逆の事実を示している。
多数の過剰債務企業が閉鎖を余儀なくされたFTXの流動性危機が、新たな暗号資産関連企業を襲った。
ブルームバーグの最新報道によると、バンクマンフリード氏の支援を受けていたオンライン・ビデオゲームの「ストーリーブック・ブロール(SBB)」がサービスを終了しようとしている。
ツイートによると、SBBはFTX破たん後、存続のための努力を続けていたが失敗し、5月1日に終了する予定だ。
●バンクマンフリード氏の愛したビデオゲーム、間もなく運営停止
SBBはデジタルカードの自動戦闘ゲームで、FTXの前CEO(最高経営責任者)で共同創業者のサム・バンクマンフリード氏が愛用していた。
共同創業者のマシュー・ナス氏の声明によると、同ゲームはサーバーを停止する予定だ。
声明によると、これは運営を継続するための選択肢を使い果たした末の結果だという。
しかし、SBBのゲームサーバーは機能し続け、ユーザーは5月1日まではサービスを享受できる。
FTX USは22年3月、SBBの開発会社グッドラック・ゲームズをゲーム部門として買収した。
しかし、FTXは買収後すぐに流動性危機に見舞われ、22年11月に破産した。
SBBは21年のリリース後人気を博し、サム・バンクマンフリード氏のお気に入りとなった。
苦境に立っている同氏は、会議中に様々なビデオゲームをプレイしていたと報じられている。
●SBB、コミュニティの反感を抑えられず
複数の報道が、バンクマンフリード氏が取引所の経営に無頓着だったことがFTX破産の原因だったと指摘している。
アラメダのバランスシートの大きな穴に対する懸念の声が上がったことで問題は悪化し、FTXへの取り付け騒ぎとなった。
当局は、FTXの姉妹会社であるアラメダ・リサーチへの顧客資産流用や、複数の詐欺の罪でバンクマンフリード氏を訴えている。
SBBは、FTX及びアラメダへの過剰なエクスポージャーによる反動で破綻した多数の企業の1社に過ぎない。
同ゲームは、FTXが開発会社を買収した後、ユーザーからの批判を受けていた。
複数のファンが、SBBのマーケットプレイスであるスチームで、この動きを危惧するネガティブなレビューを投稿した。
NFT(非代替性トークン)に追加に対しプレイヤーが不満の声を上げたことで、同ゲームのレビュースコアは短期間で「非常に好評」から「圧倒的に不評」に変わった。
SBBは特に、FTXの破綻による批判の高まりから立ち直ることができなかった。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ