機関投資家の関心再び高まる、ブラックロックのビットコインETF申請後に暗号資産資金流入が急増
先週、デジタル資産を裏付けとする投資ファンドに1億9900万ドルの資金が流入し、過去1年間で最大の週間資金流入を記録した。
暗号資産(仮想通貨)投資・分析企業のコインシェアーズの最新ファンドフローレポートによると、先週の資金流入は22年7月以来最大で、それまでの9週連続の資金流出のほぼ半分を回復した。
これは、同分野が総額510万ドルの純流出を記録した前週の状況からは一変している。
コインシェアーズのレポートによると、資金流入の急増は主にビットコイン(BTC)を裏付けとするファンドによるもので、その流入額は1億8700万ドルだった。前週、ビットコインファンドからは50万ドルの純流出があった。
ビットコインファンドは先週の総流出入の94%を占め、暗号資産を裏付けとするファンドの投資家の中で、ビットコインが他の暗号資産よりもいかに優勢であるかを示している。
興味深いことに、先週最大の資金流出があったファンドはビットコインのショートファンドであり、これはビットコイン投資家のセンチメントがここ数週間で劇的に改善したことを示している。
アルトコインを裏付けとするファンドの中では、イーサリアム(ETH)ファンドは780万ドル、複数のデジタル資産のバスケットを裏付けとするファンドは810万ドルの資金流入を記録した。
興味深いことは、先週最大の資金流入はドイツからの8550万ドルで、前週の240万ドルから大幅に増加したということだ。
次いで米国が5890万ドル、カナダが4530万ドルの流入を記録した。
●ブラックロックのETF申請、センチメントを高める
この資金流入は、世界最大の資産運用会社であるブラックロックが6月15日にビットコイン現物ETFの上場申請を行った後のことである。
コインシェアーズはレポートの中で、「このようなポジティブなセンチメントが高まっているのは、SEC(証券取引委員会)に現物ETFを申請した注目されるETP(上場取引商品)発行体からの最近の発表によるものだと考えられる」と述べた。
暗号資産ファンドの資産運用総額は現在370億ドルで、「スリーアローズキャピタル破たん前以来の高水準にある」ということだ。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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