マイクロストラテジー、暗号資産の急騰で第2四半期利益が予想上回る

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 暗号資産(仮想通貨)価格の上昇が業界全体の利益を押し上げる中、大手暗号資産企業が第2四半期に好調な利益を報告した。

 機関向けビットコイン(BTC)大手のマイクロストラテジーは1日、第2四半期に1億2040万ドルの収益で黒字復帰したと報告した。また同社は、同四半期に平均1BTC=2万8233ドルで1万2800ビットコインを追加購入し、総保有量は15万2800ビットコイン(45億ドル)となった。

 この報告書によると、同四半期の純利益は2220万ドルで、現金資産は22年第4四半期の4380万ドルから6600万ドルに増加した。

 一方、ビットコイン強気派のジャック・ドーシー氏が設立した金融サービス会社のブロックは、ビットコイン収益が前年同期比34%増の24億ドルとなった。これにより、同社の当期純利益は前年同期比7%増の4400万ドルとなった。

 3日に公表された同社の第2四半期収益報告書によると、「前年同期比でのビットコイン収益と総利益の増加は、顧客に販売したビットコインの量の増加によるもので、前年同期比でビットコインの平均市場価格が減少したことで部分的に相殺された」という。

 同社は第2四半期に、前年を25%超上回る55億3000万ドルの収益を上げた。

●ビットコイン上昇の理由

 ビットコインは年初来78%上昇しているが、これは主に、多数の銀行の破綻が銀行システムの信頼を揺るがしていることと、米国でのビットコイン現物ETF(上場投資信託)の可能性に関する盛り上がりに起因している。

 これらの出来事によって、SEC(米証券取引委員会)による暗号資産企業への多数の執行活動が行われる中でも、ビットコインは勢力を保っている。6月に同委員会に証券法違反の疑いで訴えられた暗号資産取引所のコインベース(COIN)でさえ、23年にビットコインの動きを反映して株価が161%上昇している。

 コインベースは第2四半期決算報告書で6億6300万ドルの収益を報告した。この収益は過去初めて、主に非取引収益によるものだった。22年から10%減少しているものの、同社の損失は1億ドル未満に減少した。

 第2四半期で最も大きく転換したのは、人気の暗号資産・株式取引プラットフォームであるロビンフッドで、上場以来初めて黒字に転換した。純利益は2500万ドルで、1株当たり純利益は0.03ドルだった。これに対し、第1四半期の純損失は5億1100万ドル(1株当たり純損失0.57ドル)だった。

 しかし、同社はまだ、暗号資産、株式での売上高や、取引高の減少を記録している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-focused-public-companies-outdo-q2-profit-projections-boosted-by-cryptocurrency-price-surge.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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