トルコ、24年までに暗号資産税を整備する計画

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 トルコ政府は、24年から暗号資産(仮想通貨)に関する規制枠組みを構築する意向で、その中には暗号資産に課税する計画などが含まれている。

 この規制措置は、政府の「2024大統領年次計画」の一環として25日に明らかになったもの。文書では、トルコで憶測の的となっている暗号資産に対する政府の方針が説明されている。

 「暗号資産の課税については、トルコの法制度の中でこれらの資産を定義するための研究が完了する予定だ」

 トルコでは高騰するインフレ率についての懸念が広がる中、8月に国内で暗号資産投資家が増加していると報告されていた。クーコインの調査によると、トルコ国民の半数以上がインフレ対策として暗号資産に投資しているという。

 今回の規制計画は官報に掲載され、長い間無視されてきた問題が注目を浴びた。

 トルコの法律では以前、自国通貨であるトルコリラを守るため、暗号資産の使用が制限されていた。これは国内の暗号資産コミュニティから強い反発を受け、結果として草の根活動が政府を効果的に圧迫することになった。

 文書では、400.5条の「政策と措置」で、暗号資産関連プロジェクトについて具体的に言及されている。

 重要なポイントは、トルコの法律の範囲内で暗号資産の明確な法的定義を確立しようとしている点だ。また、この年次計画では、暗号資産取引所を対象とする新たな規制基準を導入する政府の計画も強調されている。しかし、導入される規制の詳細については依然として不明なままだ。

●暗号資産への関心の再燃

 暗号資産を課税・規制するというトルコ政府の動きは、暗号資産投資家にとってより透明で安全な環境作りに向けた前向きな一歩として考えられている。

 トルコは以前にも、暗号資産と関連する取引所を監督するため、課税に重点を置いた法案を作成しようとしていた。しかし、政府はこれを実際に進展させることはなかった。

 特にトルコの有名取引所であるThodexが21年4月に突然運営を停止した後、政府による監視の必要性が高まった。このThodex事件により、40万人のユーザーが総額20億ドルの預金を失い、トルコ全土に衝撃が走った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/turkey-projects-finalization-of-cryptocurrency-taxes-by-next-year.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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