NFTマーケットプレイスのオープンシー、「大変革」を計画する中で人員削減
NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス大手のオープンシーが、大規模な再建計画の中、従業員の半数を解雇する計画を明らかにした。
同プラットフォームのデビン・フィンザーCEO(最高経営責任者)は、新バージョンのオープンシー2.0に注力するための「大変革」を実施している、とX(ツイッター)に記した。
同氏は、新たな基盤を構築中なので「より小規模なチームに移行」していると述べた。「そのため今回、オープンシーの多数の仲間に別れを告げる」という。
フィンザー氏は、対象となったオープンシーの従業員に感謝を示し、こうした変革は「決して容易ではない」と付け加えた。同氏は、コミュニティを念頭に置いてこれらの変革を実施しているとした。
「私たちは、今回別れを告げるチームメイトに大変感謝しており、オープンシー・コミュニティの継続的支援をありがたく思っている」
フィンザー氏は、自社の方針転換はユーザーからのフィードバックを受けたものだと述べた。自社は「先導者ではなく追随者」だと感じている、と同氏は述べた。
「そしてそれは私たちが望む姿ではない。より意味のある賭けをするためにスピード、品質、信念をもって動きたいと考えている」
その結果、オープンシーは次の大規模な製品アップグレードであるオープンシー2.0に合わせてチームを再設定した。
同社の広報担当者は、対象となった従業員は給付を受けることになると述べた。これには、株式受給権付与の前倒し、4カ月間の退職手当、6カ月間の健康保険が含まれる。
NFT市場ブームの際に最大の市場だったオープンシーは、22年1月に3億ドルを調達した。同社の当時の企業価値は133億ドルだったが、市場が徐々に縮小したことがその地位に影響を及ぼした。
同プラットフォームは巨額の資金を調達しているにもかかわらずクリエイター・ロイヤリティを取っていると批判を浴び、それが23年の方針変更に繋がった。今回のリストラは、22年7月の一連のレイオフに続くものだ。
●NFTの下落トレンド
暗号資産(仮想通貨)ギャンブル・プラットフォームのDappGamblのデータによると、NFTの大半は現在「無価値」になっているという。
「私たちが確認した7万3257件のNFTコレクションのうち、なんと6万9795件の時価総額が0イーサリアム(ETH)だった」
9月に公開されたこのレポートによると、現在NFT保有者の95%が価値のない投資に縋り付いているという。これは、NFTの高いリスクを浮き彫りにしており、慎重なデューデリジェンスの必要性を求めるものだ。
さらに、NFTの供給に追いつくだけの十分な需要が存在しない。
「私たちが確認したコレクションのうち、100%以上が所有されているという点で見て完全に売却済みだったのはわずか21%だった。これは、全てのNFTコレクションの79%、つまりほぼ5分の4が売れ残っているということだ」とこのレポートは記した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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