仏ソジェンの独自ステーブルコイン、ビットスタンプで取引開始へ

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 フランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)が、EURコインバーティブルという自社ステーブルコインを、ルクセンブルクに拠点を置く暗号資産(仮想通貨)取引所のビットスタンプに上場しようとしている。

 同社の発表によると、EURコインバーティブルはユーロに完全に裏付けられ、イーサリアム(ETH)パブリック・ブロックチェーン上で発行されるという。

 伝統的大手機関が発行するこのステーブルコインは、重要な変化を意味し、強い通貨の価格を追跡するデジタル・トークンへのアクセスを提供するものだ。

 ソシエテ・ジェネラル・グループの子会社でDASP(デジタル資産サービス事業者)の認可を得ているSG-FORGEの下で、この上場が行われる。

 SG-FORGEのジャンマルク・ステンゲルCEO(最高経営責任者)は、「SG-FORGEは、この上場により、ソシエテ・ジェネラルの規制及び組成に関する専門知識の上に構築された堅牢で安定した資産へのアクセスとポジションの多様化の機会を、暗号資産エコシステムに提供する」と述べた。

 このトークンは、主に米ドル建ての既存ステーブルコインの支配に挑戦することになる。

 ステンゲル氏はフィナンシャル・タイムズの取材に対し、ステーブルコインの90%は米ドルに連動していると述べ、ユーロ建てステーブルコイン分野に自行の居場所があると強調した。

 同氏は、ソシエテ・ジェネラルのステーブルコインがデジタル債券、ファンド、その他の資産の取引を清算することも期待している。JPモルガンなどの他の大手金融機関も米ドル連動のJPMコインといった自社ステーブルコインを有しているが、同社のEURコインバーティブルは広く取引に利用できるようになるだろう。

 「(投資家の)関心を集める最善の方法は、暗号資産業界で利用されている通常のルートで成長することであり、商品を暗号資産取引所に上場することがそれだ」

●MiCA準拠

 ステンゲル氏は、ソシエテ・ジェネラルのステーブルコインであるEURコインバーティブルは、EU(欧州連合)の重要なMiCA(暗号資産市場)規制に準拠していると述べた。

 EUは20年9月、暗号資産サービス事業者及びトークン発行者への包括的枠組みを構築するため、MiCAを導入した。ステンゲル氏は、「MiCAに準拠したステーブルコインは極めて少ない」と指摘した。

 このステーブルコインがビットスタンプで取引を開始する数日前には、ソシエテ・ジェネラルが初のデジタル・グリーン・ボンドをイーサリアム・ブロックチェーン・ネットワーク上で発行していた。この債券は1000万ユーロで、満期は3年である。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/socgens-own-stablecoin-set-to-debut-trading-on-bitstamp-exchange.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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