M&G、英BTCデリバティブ取引所GFO-Xに2000万ドル投資

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 英国の資産運用会社M&Gは、「規制されたデジタル資産取引」を支援し、機関投資家の需要に応えるため、ビットコイン(BTC)デリバティブ取引所の(グローバルフューチャーズアンドオプションズ)に2000万ドルを投資したと発表した。

 GFO-Xは、FCA(金融行動監視機構)の規制下にあるロンドン・クリアリング・ハウスと提携を結び、デジタル資産デリバティブの清算機関および取引所として機能することになる。

 今回の資金調達はM&Gの上場株式投資部門が主導。このシリーズB資金調達ラウンドは、M&Gのクロスオーバー戦略によって、1290億ポンドの「プルデンシャル・ウィズ・プロフィット・ファンド」を通じて行われた。

●規制対象取引所の不足が成長の妨げに

 暗号資産(仮想通貨)のスポット・デリバティブ・レバレッジ取引を促進していた暗号資産取引所であるFTXが破たんしてから、ビットコインは20年以来の最安値を記録した。この数年、同業界に対する信頼が揺らいでおり、取引所に対して規制強化を求める声が強まっている。

 M&Gでポートフォリオマネージャーを務めるジェレミー・パネット氏はプレスリリースの中で、「規制を受けた取引所が不足していることは、デジタル通貨取引市場の成長を大きく妨げている」と指摘。

 続けて、「英国はデジタル資産技術及び投資の世界的ハブとなる可能性を秘めており、ロンドンはGFO-Xの新しいグローバル取引所の目的地として最適な場所である。今回の投資により、GFO-Xは事業を拡大し、規制外の取引所から規制対象の取引所へと取引を移行する投資家から利益を得ることができる」と述べた。

 M&Gによると、GFO-Xは安全かつ規制を受けた方法でのデジタル通貨デリバティブ取引を好む伝統的金融機関をターゲットにするということだ。

 M&Gが22年に実施した調査で、機関投資家のインフラに対する需要が大きいことが分かった。91%の機関投資家がトークン化商品に関心を示し、41%が現在暗号資産を保有していると回答。さらに、15%が中期的にデジタル資産をポートフォリオに加える計画であると述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/mg-invests-20m-in-uk-bitcoin-derivatives-platform-gfo-x.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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