アーク・インベストがGBTCの全保有株式を売却、BTC先物ETFに1億ドル投入

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 キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストが、GBTC(グレイスケール・ビットコイン・トラスト)の全保有株式を売却したと報じられた。同社は18日、約4500万ドル相当のGBTC株と1億5000万ドル以上相当のコインベース株を売却していた。

 ブルームバーグアナリストのエリック・バルチュナス氏によると、GBTC売却益の半分となる1億ドル相当が、ビットコイン(BTC)先物ETF(上場投資信託)「BITO」の購入に充てられた。

●アーク・インベスト、コインベース株の売却を継続

 同時に、アーク・インベストはARKW(アーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETF)を通じて、コインベース株14万8885株(2750万ドル相当)を売却した。これらの戦略的な動きの背景として、米SEC(証券取引委員会)が24年1月10日の期限までに現物ビットコインETFを承認するのではないかという憶測が市場で飛び交っている。

 金融市場全体がETFの承認に備える中、業界専門家らは暗号資産(仮想通貨)関連銘柄の値動きを注意深く観測している。アーク・インベストの最近のポートフォリオ調整は、市場変化の可能性を前に有利な立ち位置を確保するための積極的な措置、あるいは相場修正に対するセーフガードと見なされるかもしれない。

●ビットコインETFの承認で機関投資家マネーが増える

 アーク・インベストの創設者兼CEO(最高経営責任者)のキャシー・ウッド氏は、規制当局との間で前向きな話し合いが行われ、積極的なやり取りが行われていることを理由に、SECの現物ビットコインETF承認について楽観的な姿勢を保っている。現物ETFの承認は機関投資家によるビットコイン投資が増えるきっかけとなると同氏は考えている。

 こうした戦略的な動きの中、ウッド氏は最近のコインベース株売却について、ポートフォリオ調整戦略の一環であると説明した。アーク・インベストが保有銘柄の見直しを続ける中、業界観測筋は暗号資産投資の活発な状況においてさらなる進展に強い期待を寄せている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ark-invest-sells-off-entire-gbtc-holdings-buys-bitcoin-futures-etf-bito.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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