NFTはゲームオーバー? 24年に市場は回復するのか?(再掲)

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 米国市場における現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)の承認に関する話題や盛り上がりの中で、NFT(非代替性トークン)は影が薄れている。

 ゲームストップは15日に自社NFT市場の閉鎖を発表し、暗号資産(仮想通貨)分野からの撤退を示唆した。この発表は、同プラットフォーム上の声明を通じて行われ、「暗号資産分野で規制上の不透明さが続いている」ことが主な理由として挙げられた。

 もう1つの注目すべき動きは、X(旧ツイッター)で生じた。Xは、アカウントのアバターとしてNFTを所有するための全てのオプションとリファレンスをひっそりと削除した。テッククランチは8日、Xが有料会員向けの機能をひっそりと削除したと報じた。これにより、プロフィール画像にNFTを設定することはできなくなった。

●NFT取引の減少

 NFT取引は1年以上減少し続けている。スタティスタがまとめたデータによると、NFT取引に関わっているアクティブ・ウォレット数は23年第2四半期から第3四半期にかけて25%超減少した。ユーザー数が約200万人と推定された21年末から、大きく減少している。

 NFTの弱気市場は続いており、これは暗号資産市場の停滞と繋がっている可能性がある。NFTはゲームオーバーなのか? あるいはデジタル・コレクタブルは復活するのか?

●NFTが急増する原因は?

 NFT取引は、様々な場面で急増してきた。17年の急増はクリプトキティーズの人気と関連し、21年3月の2度目の急増は過去最大のNFT販売をメディアが報じたことと関係していた、とスタティスタは強調した。21年8月の急増は、東南アジアで人気のNFTゲームであるアクシー・インフィニティの販売で生じた可能性が高い。

 ダップレーダーは23年12月、NFT取引量が増加し、前月比125%増の9億9400万ドルを超え、計367万件になったと報じた。ブラーが取引量で見た市場シェア35%でNFT分野のトップとなり、OKXが32%で続いた。オープンシーは14%と年間最低値になったが、アクティブ・トレーダーは19万1000人を保っている。

 プラダ、グッチ、ドルチェ&ガッバーナなどの高級ブランドは今日に至るまで、長年にわたってNFTを立ち上げており、不定期にドロップを行っている。ブランドの露出を増やし、偽造に対抗することが、高級ブランドがNFTを立ち上げる理由の1つだ。ここで、NFTに良いユースケースはあるかという疑問が生じる。

 芸術分野では、NFTは芸術品や蒐集品といった現物資産のトークン化に使われている。この傾向は徐々に高まっており、芸術分野やデジタル資産の所有・取引方法を再形成している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/game-over-for-nfts-will-the-market-recover-in-2024-2.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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