イエレン米財務長官、暗号資産のリスク強調し法律制定促す

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 FSOC(金融安定監督評議会)を率いるジャネット・イエレン米財務長官は暗号資産(仮想通貨)が米金融システムにもたらす脅威について議員に規制を求めた。

 米下院金融サービス委員会へのプレゼンで、イエレン長官は暗号資産の急成長とボラティリティ(不安定さ)に引き起こされる市場不安の可能性に対する懸念を詳述した。

・金融ボラティリティと暗号資産法律制定

 イエレン長官は暗号資産市場での最近の混乱を上述のリスクをはっきりと思い出させるものと言及し、ステーブルコインの監督やプラットフォームが確実に金融法に準拠する法案を含む規制枠組みの必要性を強調した。

 「委員会はデジタル資産、暗号資産プラットフォームやステーブルコインの運用や暗号資産価格のボラティリティによる潜在的な脆弱性のような関連リスクに焦点を当てている」とイエレン長官は話した。「そして、適用される法や規制の範囲外、または準拠せずに稼働しているプラットフォームのまん延」。

 「適切な規則や規制が施行されるべきで、議会はステーブルコインと証券ではない暗号資産の現物取引市場に規制を提供する法律を通過させるべきだ」とイエレン長官は話した。

 暗号資産がもたらす課題について話すとともに、イエレン長官は幅広い金融状況と景気回復を支えるためのバイデン大統領陣営の努力について議論した。

 また、イエレン長官は金融安定を維持するために、他のシステミック・リスクを監視する重要性を強調した。これは商業また住宅用不動産部門における脆弱性、世界的な地政学的紛争、技術開発を含む。

・イエレン長官は暗号資産を「特に懸念」

 23年6月、ジャネット・イエレン長官は金融違法行為における暗号資産の役割について深い懸念を表明し、テロの資金調達に関して「暗号資産が特に懸念事項だ」と上院財政委員会との議会で述べた。

 さらに、デジタル通貨がもたらす問題について詳述し、イエレン長官は違法取引で暗号資産の利用が広まっていることを指摘した。

 「少なくとも取引で、主に違法資金調達のために、(暗号資産が)多く利用されていると考えている。利用を削減できる方法を調べ、この手段を通して、反マネーロンダリングが起こらないことを確実にする必要があると考えている」とイエレン長官は話した。

 (イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-treasury-secretary-yellen-highlights-crypto-risks-urges-legislation.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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