デジタル資産投資ファンド、運用資産額が回復(再掲)
デジタル資産投資ファンドでは、数日間の下落を経て市場が回復し、7日間での流入額が増加している。
コインシェアーズの暗号資産(仮想通貨)週間流入出レポートによると、ビットコイン(BTC)やその他の暗号資産への多額の流入が確認され、年初来の流入額は16億ドルとなった。
デジタル資産ファンドの先週の流入額は計7億800万ドルで、24年には計16億ドルが流入し、運用資産額は23年を若干上回る530億ドルとなった。
SEC(米証券取引委員会)による現物ビットコインETF(上場投資信託)の承認以降、市場ではビットコイン関連の取引量が増加している。しかし、承認後の数週間は市場が若干調整したため、幅広い流出が見られた。
複数の業界アナリストは、ビットコインETFの承認後の動きについて、23年第4四半期に大規模な流入が見られたためだと指摘した。
●ビットコインがデジタル資産市場を支配
ビットコインは先週の流入額の99%を占め、機関投資家資金の暗号資産市場への流入における優位性を保っている。
ビットコインには7億300万ドルが流入し、同通貨のショートによる流出は530万ドルだった。ビットコインは、過去7日間で失われた利益を回復し、この1週間で大きく上向いた。
記事執筆時点でビットコインは1BTC=4万2860ドルで取引されており、過去7日間で1.90%上昇し、取引量は21%増の168億ドルとなった。
現在、同資産への月間流入額は8億8600万ドル、年初来の流入額は15億ドルで、運用資産額は381億ドルに達している。
新たに発行されたビットコインETFはこの数字に貢献し、19億ドルが流入し年初来の流入額は計77億ドルだったが、既存のETFからは計60億ドルが流出した。コインシェアーズのレポートによると次の通りだ。
「これらの新たなETFは現在、過去4週間で平均19億ドルが流入しており、開始(1月11日)以来の流入総額は77億ドルとなった。この数字は既存の発行者からの流出によって相殺されたが、データによるとこうした流出の勢いはここ数週間で大きく減少している」
●暗号資産市場の活動増大
先週、イーサリアム(ETH)では600万ドルが流出し、ソラナ(SOL)では1340万ドル、カルダノ(ADA)では60万ドルが流入した。
この1週間での下落で、イーサリアム商品は赤字となったが、同資産は依然として98億ドルの運用資産を有している。
ソラナは過去7日間で4%下落し、カルダノは同じ期間に0.5%上昇した。
マルチアセットは240万ドル増加し、年初来では3000万ドル増加した。流入額の大半は米国が占め、7億2100万ドルだった。一方、スイスとドイツではそれぞれ2090万ドル、350万ドルが流入した。
カナダでは3130万ドルが流出し、年初来の流出額は2億4100万ドルとなった。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ