24年3月までにビットコイン6万3000ドルは達成可能と暗号資産貸付会社が予想

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 暗号資産貸付会社のマトリックスレポートの新たな報告書は、ビットコイン(BTC)が24年3月までに1BTC=6万3000ドルに達する可能性があると予測している。

 報告書では、現物ビットコインETF(上場投資信託)の承認、次の半減期、金利引き下げなど、ビットコインをさらなる高値へと押し上げ得る4つの重要な要因を特定している。

 米SEC(証券取引委員会)が1月10日にビットコインETFを承認してから、こうした商品への需要が高まっている。

 21日、現物ビットコインETFの日間取引高が約20億ドルを超え、1月11日の取引初日以来の高水準に達した。

 報じられている通り、現物ビットコインETFの取引量は12日の週に約23億ドルの流入を記録し、前週の流入額12億ドルをほぼ倍増させた。

 この資金流入は、ビットコインETFローンチ以来の合計純流入額のほぼ半分を占めている。合計流入額は現在、約50億ドルに達している。

●ビットコイン半減期で価格はさらに上昇

 マトリックスポートとの報告書は、24年に予定されているビットコイン半減期で、供給量が減ることによりビットコイン価格がさらに上昇すると指摘している。

 ビットコイン半減期は、新たなブロックのマイニングに対する報酬を半減させ、新たなビットコインが生成される速度を効果的に減速させるイベントである。

 歴史的に見て、半減期は市場に参入する新しいビットコインの供給量が減少することから、大幅な価格上昇の前兆とされている。

 報告書はまた、FOMC(連邦公開市場委員会)会合後の利下げ期待が、ビットコインなどのリスク資産に有利に傾く可能性についても言及している。

 金利引き下げは通常、利回り投資商品の魅力を低下させ、成長志向の資産の人気を高める。

 さらに、次期大統領選と政策の不確実性もビットコイン価格に影響を与えている。

 このような時期には、潜在的な政策変更に対するヘッジとして、ビットコインなどの代替資産に投資家が集まることがよくある。

 しかし、このような政治的イベントが暗号資産(仮想通貨)市場に与える影響は非常に複雑であり、明確な予測を立てることは難しいとされている。

●ビットワイズCIO、ビットコイン8万ドル超えを予想

 ビットワイズのCIO(最高投資責任者)であるマット・ホーガン氏もまた、現物ETFの成功により、ビットコインが8万ドルを超えて高騰すると予想している。

 同氏は最近のインタビューで、予想以上にETFへの需要が継続していると強調した。

 同氏は、この伝統的金融からの関心の波は、米国市場におけるビットコインIPO(新規株式公開)のようなもので、機関投資家の投資を増加させ、価格をさらに押し上げると指摘した。

 「ETFの立ち上げは米国市場でのビットコインIPOだと考えるとよい。伝統的金融からの巨大な関心の波を解き放ち、私の予想をはるかに上回った」と同氏は述べた。

 同様に、投資企業バーンスタインのアナリストらも、ビットコインが再び上昇軌道に乗り、これまでの史上最高値である6万9000ドルを超え、24年内に7万ドルに達する可能性があると予測している。

 同アナリストらは、ビットコインのリスクリワード評価に自信を示し、上昇を妨げるような大きな障害は予想されないと主張した。

 一方、ヘッジファンドのスカイブリッジの創業者兼マネージングパートナーであるアンソニー・スカラムッチ氏は、ビットコインが25年に17万ドルに達する可能性があると指摘している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoins-target-of-63000-by-march-2024-is-achievable.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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