ハンガリー、デジタル投資商品を規制する暗号資産法を提案

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 ハンガリーは、国内銀行が暗号資産(仮想通貨)を直接提供できるようにするため、包括的な暗号資産(仮想通貨)規制枠組みを構築することを目指している。

 同国が暗号資産を受け入れる動きを見せた背景には、24年の発効が予定されているEU(欧州連合)のMiCA(暗号資産市場規制法)がある。

 3月初め、ハンガリー政府はNGM(国民経済省)が作成した暗号資産市場に関する法律案を発表した。

 現地報道によると、「この法律案は、デジタル資産投資商品の将来の取引可能性を規制するものである」という。

 NGMは2つの重要なポイントを強調している。1つは、伝統的金融機関による暗号資産サービスの組み込みである。つまり、国内の銀行が暗号資産を顧客に直接提供できるようになる。

 2つ目は、MNB(ハンガリー国立銀行)が暗号資産を監督する国内機関となることである。しかし、MNBの役割はビットコイン(BTC)市場を規制することでなく、トークンの国内取引を監督することに限られる。

 ハンガリーは、6月30日から規制を実施する予定だ。

●ハンガリーのCBDC計画

 23年、ハンガリーは広く利用可能なCBDC(中央銀行デジタル通貨)に差し迫った必要性はないと主張した。しかし、EU加盟国であるハンガリーは、CBDCで銀行口座を持たない人々を助けることができるかどうかを実験していると、MNB幹部が明らかにした。

 MNBの最高デジタル責任者であるアニコ・ソンバティ氏は、ハンガリーは「CBDC研究の最前線にあり続けたいと思っている」と述べた。

 「CBDCを検討する際には、まず深刻な市場の失敗か非常に強力な政策目的のどちらかに基づいて動機を特定する必要がある」

 ソンバティ氏はまた、ハンガリーがCBDCを近々発効する可能性を探っていると述べた。ハンガリー成人の13%が銀行口座を持っていないことから、より多くの人々を金融システムに参加させることが1つのインセンティブになると同氏は指摘した。

 23年6月、MNBは銀行サービス企業Perfinalと協力し、EU初のライブリテールCBDC実証実験プロジェクトを始動した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/hungary-proposes-crypto-law-to-regulate-digital-investment-instruments.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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