中国人民銀、訪中外国人向けのデジタル人民元ガイドラインを発表
中国人民銀行(中国の中央銀行)は、デジタル人民元での非接触決済を利用する訪中外国人に向けたデジタル人民元サービスガイドラインを発表した。
現地報道によると、人民銀が発表した「訪中外国人向けデジタル人民元サービスガイドで中国の素晴らしさを探求する」によると、外国人観光客は公式モバイルアプリを通じて、カードに紐づけられたアカウントでデジタル人民元支払いを行うことができる。
●中国人民元アプリをダウンロードし、デジタル人民元ウォレットを開設
アップ・ストアやグーグル・プレイで入手可能な「e-CNY」アプリは、現地銀行が公認オペレーターとなり、中国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)アカウント登録サービスを提供している。
訪中外国人が中国工商銀行や中国銀行などの中国の銀行に口座を持っている可能性は低いが、ウォレット開設に口座は必要ない。ウォレットの登録は210以上の国・地域の電話番号にも対応している。
匿名ウォレットを開設する際、ユーザーは直接銀行を訪れたり、パスポートやその他の個人情報を提供する必要はない。匿名ユーザーの場合、1回の決済上限は2000元(282ドル)、1日当たりの決済上限は5000元(705ドル)となっている。
登録時に必要な電話番号の他には、ビザやマスターカードをウォレットに紐づけるだけで入金することができる。人民銀はまた、対応する国際カードの拡大にも取り組んでいる。
●紐づけアカウントへの入金と支払い
デジタルウォレットで支払いを行うには、紐づけられたアカウントに入金する必要がある。入金された資金は、オンラインショッピングやデジタル人民元対応の現地の店舗で利用することができる。使われなかった資金は紐づけアカウントに戻すことができる。
「海外のユーザーは、公認オペレーターの銀行窓口を訪れ、人民元または外貨紙幣でウォレットに資金を補充することも可能だ。ウォレット残高は窓口で紙幣と交換することができる」とガイドラインは説明している。
香港特別行政区のユーザーは、HSBC、HSB(恒生銀行)、スタンダード・チャータード銀行など香港の銀行口座で、手数料無料でウォレットに入金できる「ファスター・ペイメント・システム」機能が利用できる。
ガイドラインによると、ユーザーは従来型のカード、カード型e-inkウォレットを作成することができる。また、アップルペイのようにQRコードをスキャンまたは提示し、タップすることでモバイル支払いを利用することも可能となっている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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