今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析

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●RIA市場からの流入可能性

暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesの調査責任者であるJames Butterfill氏は、ビットコイン(BTC)には今後数か月の間にプラスの需要ショックが起こる可能性があるとの独自見解を述べた。

登録投資顧問業者(RIA)市場から今後さらに資金流入がある可能性を指摘している。

Butterfill氏は、プラスの需要ショックとは、需要が急増するであり、ある資産価格が上昇することにつながると説明した。これはすでに現在起こっているとして、同氏は次のように指摘する。

『1月11日に各社のビットコイン現物ETFがリリースされたことにより、1日平均4500ビットコインの需要(取引日のみで)が発生したが、新規に採掘されるビットコインは1日平均921枚だけだった。』

このことにより、供給が需要に追いつかず、ETF発行会社は主に流通市場からビットコインを調達しなければならなくなった、それが過去数週間で見られたような劇的な価格上昇につながったと分析している。

●RIA市場からの資金流入可能性

さらに、Butterfill氏はビットコイン現物ETFがまだ登録投資顧問業者(RIA)市場で利用可能になっていないことを指摘し、RIAから今後、流入がある可能性についても言及した。

Butterfill氏は、次のように説明している。

『通常、RIAが新たに発行されたETFに投資するには、事前に3か月の取引データが必要となる。
その点でビットコイン現物ETFがアクセスできるようになれば、RIA市場から投資が流入する可能性がある。』

また、現在ビットコイン現物ETFの取引を許可している投資顧問会社はカーセン・グループだけだと指摘した。

RIA市場の資産額が約50兆ドルであることを考えると、潜在的な流入額は膨大になる可能性があるとしている。もし、RIAの10%がそのポートフォリオの1%を投資した場合、約500億ドル(約7.5兆円)の追加流入につながりうると推測した。

一方でButterfill氏は、最終的にはETFへのこうした資金流入は減少し、価格への影響も少なくなるだろうと続けている。2024年後半に流入が減少し始めれば、ビットコイン価格は金利の見込みなどの要因によって再調整されると予想する格好だ。

米連邦準備制度(FRB)が今年後半に金利を引き下げると予測されているが、その場合ビットコインの価格をサポートする材料となる可能性が高いとしている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://coinpost.jp/?p=517473

CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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