アーク21シェアーズのビットコインETF、流出額がGBTCを初めて上回る

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 キャシー・ウッド氏のアーク21シェアーズ・ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)であるARKBからの流出額が8700万ドルを記録し、グレイスケールのGBTCを初めて上回った。

 ファーサイド・インベスターズのデータによると、ARKBは2日、8750万ドルの流出を記録した。これは約1300BTCに相当する。

 ARKBは1日に30万ドルの流出を記録しており、2日連続の資金流出となった。

●GBTCからの流出続く

 一方、グレイスケールのGBTCは1日当たり8190万ドルの流出を記録。

 これはGBTCにとっては比較的少ない流出額であるが、GBTCは現物ETFに転換して以来、毎取引日に流出を記録している。

 過去5取引日のGBTC流出額は1日平均2億5400万ドルで、過去3カ月の流出総額は約151億ドルに上る。

 ARKBとGBTCからの資金流出にもかかわらず、ブラックロックのファンドには1億5050万ドルの流入があり、この日は4030万ドルの純流入となった。

 ARKBは現在、グレイスケールを除く新たに立ち上げられた現物ETFの中で3番目に大きく、運用資産(AUM)は22億ドルとなっている。

 ブラックロックの141億ドル、フィデリティの76億ドルに次ぐAUMである。

 ビットコイン保有量では、ARKBはファンド、企業、マイナーの中で6番目に多く、現在4万4662BTCを保有している。

 一方、HODL15キャピタルのデータによると、GBTCはETFに転換して以来、29万1000BTCを失ったにもかかわらず、依然として保有ビットコインの総数でトップに立っており、データ公開時で約32万9000BTCを保有している。

 ETFからの流出が増加する中、ビットコインは先週の高値7万1500ドルから約9%下落し、3日には一時6万5000ドルを割り込んだ。

●レバレッジ現物ビットコインETFが市場に登場

 BITUとSBITというティッカーで取引される、史上初の2倍のレバレッジをかけた現物ビットコインETFが登場し、市場にダイナミズムをもたらしている。

 ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、これらのETFは米国で最もボラティリティの高いETFの上位5位に入ることが予想され、標準偏差は約150%になるという。

 同氏はまた、ビットコインETF取引量が大幅に増加していることを指摘。3月の取引量は約1110億ドルで、2月と1月を合わせた取引量の約3倍となっている。

 一方、3月最終週、デジタル資産投資商品市場の雰囲気が好転し、合計8億6200万ドルが流入したことで、前週の流出額9億3100万ドルをほぼ回復した。

 報じられている通り、ビットコイン商品が流入額のほぼすべてを引き寄せており、その額は約8億6500万ドルとなっている。

 しかし、有名デジタル資産管理会社のグレイスケールは、同期間9億6700万ドルの流出を記録している。

 地域別では、米国で8億9700万の流入があった一方、欧州とカナダでは合計4900万ドルの流出を記録。これにより、欧州・カナダでの年初来の流出額は7億8500万ドルとなった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ark-bitcoin-etf-daily-outflows-exceed-gbtc-for-first-time.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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