24年1-3月期の暗号資産セクターのM&A契約が前四半期比22%増と報告

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 アーキテクト・パートナーズの調査報告によると、暗号資産(仮想通貨)部門のM&A(合併・買収)活動が、24年第1四半期に対前四半期比で22%増加した。

 同社は発表の中で、M&A活動の増加は朗報だが、未だ22年の最盛期のペースは下回っていると述べた。暗号資産部門の契約活動は、前四半期に公表されたフィンテック契約の減少とは対照的に、テクノロジー部門全体より若干改善した。

 同社によると、下位部門における民間の暗号資産資金調達は、取引インフラ部門が24年第1四半期の資金調達全体の30%を占めた。これは、23年から続く傾向だ。

 23年第4四半期には、暗号資産契約の39%が、ブローカー及び取引所部門か、取引インフラ部門によるものだった。この傾向は続いており、この2部門が24年第1四半期における契約の45%を占めた。

 アーキテクト・パートナーズは、コインベースなどの業界関係者が関与する300件超の取引を促進しており、その総額は300億ドルを超えている。

●注目の契約

 同社によると、暗号資産ネイティブではない企業が暗号資産ネイティブな企業を買収する「ブリッジ取引」契約の割合は、前四半期から25%増加しており、この部門への信頼が高まっていることが示唆される。

 注目すべき契約は、ヴァルキリー・ファンドとコインシェアーズ、ブラッシカとビットゴー、そしてシンギュラリティNET、fetch.ai、オーシャン・プロトコルの人工超知能アライアンスへのトークン合併などで、これらは第1四半期に最も注目すべきM&A契約となった。

●民間の資金調達が著しく増加

 もう1つの注目すべき傾向は、民間の暗号資産資金調達の増加に関するものだ。23年第4四半期から24年第1四半期にかけて、調達した資金は36%、資金調達の回数は77%増加している。

 23年第4四半期から24年第1四半期にかけて、アーリーステージの資金調達の数は112%増加し、レイターステージの資金調達は約32%増加した。シードステージの資金調達額は105%増加したが、レイターステージの資金調達額は25%増にとどまった、とアーキテクト・パートナーズは述べた。

●24年、ベンチャーキャピタルの資金調達が増加

 クリプトニュースのルホラミン・ハクシャナス氏のレポートによると、暗号資産部門が強気相場に入る中、暗号資産分野におけるベンチャーキャピタルの資金調達も24年第1四半期に急増し、2年来の弱気トレンドが打ち破られたという。

 ベンチャーキャピタルから資金提供を受けるプロジェクト数も投資総額も、23年第4四半期から大幅に増加している。

 データによると、同四半期に出資された資金は38%増加しており、暗号資産業界に対する投資家の信頼の回復を示してる。さらに、資金を調達したプロジェクトの数は49%増加している。これは、21年第4四半期来の水準だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-ma-deals-up-22-in-q1-2024-from-previous-quarter.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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