ヴァンエックCEO、「5月に現物イーサリアムETFが承認される可能性は低い」
ヴァンエックのジャン・ヴァン・エックCEO(最高経営責任者)が、SEC(米証券取引委員会)による5月の現物イーサリアム(ETH)ETF(上場投資信託)承認について、懐疑的な見方を示した。
9日のCNBCの取材の中で、ヴァン・エック氏は、自社の現物イーサリアムETF申請は「恐らく却下される」だろうと述べた。
キャシー・ウッド氏のアーク・インベストメントとヴァンエックは、米国で現物イーサリアムETFを初めて申請した。
両社は現在、5月23日と24日に予定されている最終決定を待っている。
●ヴァン・エック氏、フィードバックが欠如していると語る
ヴァン・エック氏はその規制プロセスを取り上げ、規制当局は申請に対して意見を提供するものだが、イーサリアムの場合はフィードバックが著しく欠如していると説明した。
コインシェアーズのジャン=マリー・モネッティCEOも同様の悲観的な見方を示し、近い将来に何らかの承認がなされるとは予想していないと述べた。
SECは、現物イーサリアムETFに関する7件の申請について、長らく動いていない。
ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏などのコメンテーターが指摘する、この規制当局とファンド発行候補者との間で続く「無線沈黙」は、5月のETF承認の可能性低下の一因となっている。
ヴァンエックのイーサリアムETF申請は、グレースケール、ブラックロック、フィデリティによるものを含む7件の申請のうちの1件だ。
以前は5月に承認される可能性が70%だとしていたバルチュナス氏は、その可能性を35%に修正した。
同氏はXへのポストの中で、ヴァン・エック氏と同じ見解を示し、SECはこれまで欠如していた意見や批判的フィードバックを提供する必要があると強調した。
ETFアナリストのジェームス・セイファート氏も同意見で、SECからの意見や対話の欠如が問題だと強調した。
同氏は、申請が予想されたにもかかわらず、SECが何カ月も動いていない理由を疑問視した。
「申請されると分っていたのに、SECが何カ月間も全く何もしない理由がない」
●現物ビットコインETF、流出で今週をスタート
米国の現物ビットコイン(BTC)ETFでは、投資家心理が反転し、4日連続での流入を経て、純流出での週明けとなった。
この反転に大きく寄与したのが、グレースケールの現物ETFであるGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)だ。同ETFの1日間の純流出額は8日に3億300万ドルを超え、9日には1億5400万ドルとなった。
GBTC以外のビットコインETFは同じ期間に純流入となり、ブラックロックのIBIT(アイシェアーズ・ビットコイン・トラスト)とBITB(ビットワイズ・ビットコインETF)が先頭に立った。
一方、HODLのティッカーで取引されているヴァンエックの現物ビットコインETFは現在、最近立ち上げられた10件のファンド(グレースケールを除く)中5番目の規模となっている。
ファーサイド・インベスターズのデータによると、同ETFには1月中旬の立ち上げ以来、4億6170万ドルが流入している。
ヴァン・エック氏は、ビットコインETFの成功を強調し、ビットコインを「成熟した資産」と表現し、暗号資産(仮想通貨)へのエクスポージャーを持っていない投資家はまだ多いと述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/vaneck-ceo-says-sec-unlikely-to-approve-spot-ether-etfs-in-may.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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