マレーシアのサラワク州、暗号資産マイニング関連の電気窃盗が最多を記録
東マレーシアに位置するサラワク州ではここ数年、暗号資産(仮想通貨)マイニングに関連した電力窃盗がますます大きな問題になっている。最近、ミリ地区のショップハウスや住宅で、電力窃盗が疑われる暗号資産マイニングが3件確認された。
サラワク警察と電力会社サラワク・エネルギーの代表者らは、ビットコイン(BTC)マイニング事業関連の電力窃盗により、同社に毎月推定3万リンギット(6276ドル)の損失が発生していると明らかにした。
最新の発表によると、捜査チームは現場で発見された70台以上の暗号資産マイニングやサーバー、その他デバイスを押収している。
さらに、一部の暗号資産マイニング事業者は、メータ―を避けて電力ケーブルを直接利用し、不正に電力を得ていたことが判明している。
同国の電力条例第33条5項に基づき、捜査は現在も進行中であるという。有罪判決が下った場合、違反者には最高20万リンギット(4万2000ドル)の罰金または5年以下の懲役が科される。
サラワク州は最も低廉な電気料金を設定している州のひとつであり、これは暗号資産事業者が同州でマイニング事業を立ち上げる原動力となっている。しかし、報告によると、これらの事業にはしばしば非標準的で安全でない配線が使用され、短絡、火災、電化製品の損傷、さらには人命の損失を含む深刻なリスクを引き起こしている。
「サラワク・エネルギーは、公益事業・電気通信省および法執行機関と継続的に協力し、特に多大な財務的損失をもたらしている暗号資産マイニング関連の電力窃盗と闘うことに引き続き尽力していく」
●暗号資産に関連した電力窃盗の半数以上がサラワク州ミリ地区で発見されている
捜査チームによると、サラワク州における暗号資産関連の電力窃盗事件の半数以上がミリ地方で発見されている。
「18年以上にサラワク州で摘発された260件の事件のうち、約60%(156件)がミリ地区で発見された」という。
サラワク・エネルギーは23年9月、いくつかの地域で何度も停電を引き起こしていた2つの違法暗号資産マイニング施設を特定。これら施設による電力窃盗により、サラワク・エネルギーは毎月約400万リンギット(約83万7000ドル)の損失を被っていた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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