デジタル資産投資商品の流出額が2週間で計2億600万ドルに

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 デジタル資産投資商品は先週もさらなる流出に直面し、投資家の関心は2週連続で低下した。

 コインシェアーズのレポートによると、流出額が計2億600万ドルとなった一方、ETP(上場投資商品)の取引量は若干減少し180億ドルとなった。

 ビットコイン(BTC)投資商品では、1億9200万ドルが流出した。

 しかし、これを空売りの機会とみなした投資家はほとんどおらず、ビットコイン売り戦略は30万ドルの流出となった、と同レポートは記した。

●ETPの取引量は減少継続

 ビットコイン全体の取引量のうちETPの取引量が占める割合は減少し、28%となった。

 この数字は、3月に記録した55%から大幅に低下している。

 このデータは、恐らくはFRB(米連邦準備制度理事会)による高金利長期化の予想を原因とした、ETP/ETF(上場投資信託)投資家の意欲の減退を示している。

 デジタル資産投資商品に関するこのネガティブなセンチメントは、2億4400万ドルが流出した米国のETFで主に見受けられる。

 この流出は、主に既存のETFに集中しており、新規発行されたETFでは以前と比べると少ないが流入が続いている。

 これとは対照的に、カナダでは3000万ドル、スイスでは800万ドルが流入したが、ドイツでは800万ドルが流出した。

 一方、イーサリアム(ETH)は6週連続で3400万ドルが流出した。

 これに対し、マルチアセット商品ではセンチメントが改善し、先週は900万ドルが流入した。

 また、ライトコイン(LTC)とチェーンリンク(LINK)では、それぞれ320万ドルと170万ドルが流入した。

 ブロックチェーン株式分野では、半減期の影響に対する懸念が引き続き投資家心理を圧迫した。

 その結果、ブロックチェーン株式は11週連続で計900万ドルの流出となった。

●ビットコイン、半減期後に急騰

 待望の半減期イベントに対し、ビットコインはすぐには反応しなかったが、その後一定の上昇を記録した。

 コインマーケットキャップのデータによると、当記事執筆時点で、ビットコインは1BTC=6万6266ドルで取引されており、1日間で約2%上昇している。

 JPモルガンを含む一部のアナリストは、4年に1度のこのイベント後にさらに価格が下落する可能性を警告しているが、全体的なコンセンサスは依然として長期的には強気だ。

 ビットワイズはつい最近、半減期後の1カ月間は通常若干下落するが、その後の1年間は指数関数的上昇となることが多いと述べた。

 資産管理会社である同社は、12年の半減期の際、ビットコインは半減期後の1カ月間はわずか8%の上昇だったが、その後の1年で8839%も急騰したと指摘した。

 16年と20年の半減期後にも同様のパターンが観測され、ビットコインは各半減期後の1年間で大幅に上昇した。

 同様に、クリプト・ドットコムのクリス・マルスツァレクCEO(最高経営責任者)は最近、ビットコインは待望の半減期前に売り圧力を受けるかもしれないが、長期的な見通しは強気のままだと述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/digital-asset-investment-products-experience-second-consecutive-week-of-outflows-totaling-206m.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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