ブロックチェーン情報プラットフォームのチェイナリシス、ドバイに地域本部を設立

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 ブロックチェーン・データ会社のチェイナリシスが、南欧、中東、中央アジア、アフリカ地域の本部をドバイに設立した。同社は、UAE(アラブ首長国連邦)の世界的な暗号資産(仮想通貨)ハブへの動きに対する支援を深める狙いだ。

 現地報道によると、チェイナリシスはUAEのAI省やエミレーツNBD、その他の暗号資産関係団体と提携し、ブロックチェーン技術に関する従業員のスキルアップを支援するという。

 チェイナリシスのマイケル・グロナガーCEO(最高経営責任者)は、「UAE政府は、先進的な規制や企業に優しい政策で暗号資産革命を先導している。チェイナリシスは、世界中の最新の動向に合わせて、この地域の暗号資産エコシステムの成熟を積極的に推進してきた」と述べた。

 さらに、同社は、主要な政府関係者と関わり合い、暗号資産規制枠組みの開発に関するベストプラクティスを提供してきた。

 報道発表によると、このドバイ本部は、インド、アフリカ、中央アジアなどの他の新興暗号資産市場を支援する予定だ。

 「同社は、ドバイ本部で活動する伝統的金融、規制遵守、ウェブ3.0技術に精通した熟練の専門家を採用しようとしている」という。

 このニュースに先立ち、エミレーツNBDはデジタル資産ラボの主要理事にチェイナリシスを任命した。チェイナリシスは、PwC、R3ブロックチェーン、暗号資産送金プラットフォームのファイアーブロックスと共に、デジタル資産ラボの設立時理事となった。

●世界的な暗号資産ハブへのUAEの野心

 チェイナリシスによると、MENA(中東・北アフリカ)地域は世界の暗号資産取引量の7.2%近くを占めており、同地域はオンチェーンの価値で年間3898億ドルを受け取っている。

 その結果、バイナンス、クラーケン、OKXなどの暗号資産の主要企業は全て、ドバイでプレゼンスを確立している。

 さらに、UAEは暗号資産を中心とした産業発展に積極的に取り組んでいる。また、同国は、進化するエコシステムを保護し投資家を引き付けるために必要な規制上の安全策も提供している。米国や英国などの他の法域は「静観する」アプローチを採用しているが、UAEは先行している。

 総合的に見て、これらの要素全てが、UAEが指数関数的成長への準備を整えた暗号資産ハブになることを示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/chainalysis-launches-regional-headquarters-in-dubai.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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