スタンダードチャータード、イーサリアムＥＴＦの週内承認と年内１ＥＴＨ＝８０００ドルを予想

2024/05/22 10:28 cryptonews

　待望のイーサリアム（ＥＴＨ）ＥＴＦ（上場投資信託）承認の可能性が突然高まる中、英国の大手多国籍銀行であるスタンダード・チャータードが、２４年内に１ＥＴＨ＝８０００ドルに達するという予想を維持した。

　ザ・ブロックとの２１日の会談の中で、同行は、現物イーサリアムＥＴＦが今週中に米国で開始すると予想し、その可能性は「８０－９０％」だと述べた。

●スタンダード・チャータード、イーサリアムＥＴＨに強気

　ＦＸ調査及びデジタル資産調査の責任者を務めるジェフ・ケンドリック氏は、「承認後の１２カ月間で、現物ＥＴＦには２３９－９１５万イーサリアムが流入すると推定している。これは、米ドルでおよそ１５０－４５０億ドルに相当する」と述べた。

　同氏は、３月のリサーチ・ノートでも、時価総額調整ベースでのビットコイン（ＢＴＣ）ＥＴＦの流入予想の数字に基づき、イーサリアムＥＴＦの流入について同様の予想をしている。

　１月に開始した米国の現物ビットコインＥＴＦでは、純流入が計１２８億ドルとなっている。４月には若干の流出となったが、グレイスケール・ビットコイン・トラスト（ＧＢＴＣ）からの数カ月間にわたる流出が落ち着いた５月には回復した。

　２０日には、ＳＥＣ（米証券取引委員会）が現物イーサリアムＥＴＦ上場の申請書を前倒しで更新するよう取引所に要請したという業界を震撼させるニュースが伝わり、ビットコイン価格とＥＴＦへの流入は強まった。

　このニュースは、同申請に関するＳＥＣからのこれまでにない関与を示すもので、２３日の回答期限前に承認される可能性を示唆している。ブルームバーグＥＴＦのアナリストらは当初、承認の可能性を２５％としていたが、２０日にその可能性を７５％に引き上げた。

●ビットコインとイーサリアムに対する強気の見通し

　スタンダード・チャータードは、今週までの数カ月間はＳＥＣが関心を示していなかったにもかかわらず、これらのファンドが承認されることに楽観的な見方を示していた数少ない銀行の１つだ。そのため、イーサリアムとビットコインに対する同行の強気の予想は強固なものだ。

　「２４年内にビットコインが１ＢＴＣ＝１５万ドルに達すると予想していることを考慮すると、イーサリアムは１ＥＴＨ＝８０００ドルに達することになる」とケンドリック氏は記した。

　また、ケンドリック氏は、イーサリアム／ビットコインの価格比率が２４年内は０．０５４を保つと予想している。同氏は、２５年内にはビットコインが１ＢＴＣ＝２０万ドル、イーサリアムが１ＥＴＨ＝１万４０００ドルに達すると考えている。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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