米国銀行協会、FRBのCBDC計画阻止を下院議長に要請

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 米国銀行協会は20日、FRB(米連邦準備制度理事会)が個人を対象としたCBDC(中央銀行デジタル通貨)を創設し、金融政策手段に利用することを阻止する法案を支持するよう下院議長らに要請した。

 トム・エマー下院議員(共和党、ミネソタ州)は23年9月にCBDC反監視国家法案を提出した。同法案は165人の賛同を得ており、今週にも採決される見通しだ。

 米国銀行協会はマイク・ジョンソン下院議長とハキーム・ジェフリー少数党院内総務に宛てた書簡で、「一般大衆が広く利用できる中央銀行マネーのデジタル形態として定義されるCBDCは、米国では不要であり、金融システムに受け入れがたいリスクとコストをもたらすと強く確信している」と述べた。

 続けて、「米ドルはすでにデジタル化されており、CBDCを発行することで金融包摂がどのように改善されるのか、あるいはその他の素晴らしい目標がどのように達成されるのかは不明である」とした。

⚫︎FRB、政府高官の懸念にもかかわらずCBDCを研究

 米国銀行協会の書簡はまた、CBDCはいくつかの点で現行の金融システムを混乱させていると警告している。国民とFRBの関係を根本的に変え、銀行の役割を弱め、景気後退を悪化させ、FRBが効果的に経済を管理することを難しくする可能性があると米国銀行協会は指摘している。

 米国はまだCBDCを導入していないが、政府はデジタル通貨に関心を示している。ニューヨーク連邦準備銀行がデジタルドルの模擬通貨をテストする12週間の実証実験プログラムは、こうした継続的な取り組みの一例に過ぎない。

 ジェローム・パウエル議長やミシェル・ボウマンなどFRB幹部は、デジタル・ドルについて躊躇しているかもしれない。しかし、だからといってFRBがその可能性を積極的に研究するのを止めることはない。

⚫︎米国銀行協会、銀行への深刻な影響を警告

 さらに、FRBが10月に即時決済システム「フェドナウ」をローンチしたことで、一部の専門家は危機感を募らせている。彼らは、これが未来のCBDCの基礎を作るのではないかと懸念している。

 米国銀行協会によると、CBDCは良いことよりも悪いことの方が多いという。銀行からFRBに資金が吸い上げられ、銀行の融資能力が低下し、国全体の経済成長が阻害されることを米国銀行協会は懸念している。もっと簡単に言えば、米国銀行協会はCBDCを銀行から預金を奪い、地域経済を活性化させる融資を難しくする強力な競争相手と見ている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/american-bankers-association-urges-house-block-fed-cbdc-plans.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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