BTCクジラの活動が急増、強気相場への信頼戻る(再掲)

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 ブロックチェーンデータによると、ビットコイン(BTC)の大口保有者であるビットコイン・クジラが蓄積への意欲を高めている。これは強気市場へ信頼感が回復していることを示している。

 ビットコインが3月に史上最高値を記録し、その後大幅な調整を行なった後、クジラの活動が再び活発化している。

 市場情報会社のクリプトクアントは、恐怖と市場の不確実性が高まっているにもかかわらず、クジラが示す購買力が顕著であると指摘。この傾向は、現在の価格がビットコインの購入・蓄積に有利であるとする彼らの考えを示しているという。

 アナリストは、クジラが保有するビットコイン残高の増加とともに、クジラのアドレス保有量の30日間変動率の上昇を指摘している。

⚫︎クジラ、強気相場で積極的にビットコインを購入
 
 1000BTCから1万BTCを保有するビットコインアドレスの所有者(マイニング企業や暗号資産取引所を除く)と定義されるクジラは、強気相場時にビットコインを積極的に購入し、弱気相場時には購入活動を減らす傾向がある。

 3月、クジラはビットコイン蓄積率を9.8%以上増加させた。4月、ビットコイン価格が20%以上下落し、1BTC=5万7000ドルを割ったと同時に、クジラの蓄積率は鈍化し、5月1日までに4.2%に低下したが、5月22日時点で5.5%まで回復している。

 クリプトクアントのキ・ヨンジュCEO(最高経営責任者)は以前、クジラが5月上旬の相場急落時に4万7000BTCを取得したことを指摘し、ビットコインの長期的な見通しに対する自信を強めている。

 現在の市場価値ではなく、購入時期に基づいてクジラが保有するコインの総価値を表す「実現時価総額」指標によると、クジラのビットコインへの投資額は、24年初以来570億ドルから1220億ドルへと大幅に増加している。

 ビットコインは最近、1週間で3%上昇し、6万8760ドルの値をつけており、市場で楽観的見方が改善していることを示している。

 グラスノードのリードアナリストであるジェームズ・チェック氏は、ビットコインネットワークの合計実現時価総額が過去最高の5780億ドルに達したと指摘し、ビットコインの強固なファンダメンタルズを強調した。

 しかし、市場はまだ強気相場の真のユーフォリア期には程遠いと同氏は考えており、現在のセンチメントは熱狂と興奮の中間にあるとした。

⚫︎機関投資家、暗号資産投資を増加

 23年、機関投資家の40%近くが暗号資産に何らかのエクスポージャーを持っており、この割合は21年の31%から大きく上昇している。

 最近の調査によると、回答者の3分の1はポートフォリオの少なくとも10%を暗号資産に割り当てていると回答している。2年前の調査ではわずか5分の1だった。

 報じられている通り、10xリサーチの調査責任者であるマーカス・ティーレン氏は以前、ビットコインが6万7500ドルを突破すれば、史上最高値を更新する可能性があると予想していた。

 現在、ビットコインは6万8700ドルで取引されており、米ドルでの史上最高値更新まであと5000ドルを切っている。

 10xリサーチの他にも、一部のアナリストは数週間にわたる調整を経て、ビットコインに対して強気に転じている。

 大手トレーディング会社のQCPキャピタルは、ビットコイン価格の勢いについて楽観的な見方を示し、7万4000ドルの高値に戻る可能性があると予想している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/blockchain-data-bitcoin-whale-activity-surging-confidence-in-bull-market-returning.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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