ワールドコイン、スペインでの事業再開を延期

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 ワールドコインは、24年末まで、あるいはGDPR(一般データ保護規則)のコンプライアンス監査が完了するまで、スペインでの事業停止を延長する。

 ワールドコインの公式声明によると、ワールドコインを運営するツールズ・フォー・ヒューマニティはスペインでの事業停止を自主的に延長した。これより、ワールドコインのGDPR遵守の監督を担当する主導機関であるBayLDA(バイエルン種データ保護監視機関)は、同プロジェクトの監査を完了することができる。

⚫︎調査を受けるワールドコインのデータプライバシー

 BayLDAによって実施された監査は、ワールドコインの事業がEU(欧州連合)のデータ保護規制に準拠しているかを確認することを目的としている。事業停止措置は、ユーザーの虹彩をスキャンするための装置であるワールドコインのオーブの使用も対象となる。

 ワールドコインプロジェクトは、個人データ保護への懸念から、複数の政府機関から調査を受けている。AEPD(スペインデータ保護庁)は当初、こうした懸念から24年3月にワールドコイン事業停止を命じた。

 AEPDは、ワールドコインがその懸念に対処するため、ここ数ヶ月でいくつかのプライバシーとセキュリティ対策を実施したことを確認している。

 これらの対策には、高度な年齢認証管理、古い虹彩コードをSMPC(秘匿マルチ・パーティー計算)シェアに変換すること、虹彩コードの削除によるワールドコインID取消機能を提供することなどが含まれる。これらを通じて、同社はデータ保護コンプライアンスへの協力と遵守に全面的に取り組んでいることを示している。

⚫︎ワールドコインユーザーの90%がスペインでの復活を支持

 ツールズ・フォー・ヒューマニティのトーマス・スコットCLO(最高法務責任者)は、「スペインのワールドコインIDユーザーを対象とした最近の調査で、2万1000人の回答者のうち80%以上が、ワールドIDのような技術はオンラインでボットと人間を区別するために重要だと考えていると回答した」と述べた。

 「回答者の90%近くが、このプロジェクトがスペインで復活することを支持している。私たちは自主的にスペインでのオーブ運用の停止を延長することを申し出た」と同氏は続けた。

 この調査は5月にワールドアプリを通じて行われた。声明によると、あらゆる性別や社会経済的背景をもつ2万1000人以上の認証ユーザーがアンケートに回答したという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/worldcoin-extends-suspension-in-spain.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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