ビットコインETFに8億8700万ドルが流入、1日間の額としては史上2番目

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 米国の現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)が4日、取扱い開始以来2番目に大きな8億8675万ドルの日間純流入額を記録した。

 現物ビットコイン・ファンドの日間純流入額が過去最高値を記録したのは3月12日で、10億5000万ドルだった。

 ソーソーバリューのデータによると、4日の大幅な純流入に最も寄与したのはフィデリティのFBTC(フィデリティ・アドバンテージ・ビットコインETF)で3億7900万ドルだった。ブラックロックのIBIT(iシェアーズ・ビットコイン・トラスト)が2億7400万ドルでこれに続いた。

 現物ビットコインETFの現在の総純流入額は、148億5000万ドルだ。

●全てのファンドで流入

 アーク・インベスト及び21シェアーズのARKB(アーク21シェアーズ・ビットコインETF)では1億3900万ドルの流入となり、ビットワイズのBITB(ビットワイズ・ビットコインETF)は6100万ドル相当の流入を記録した。

 グレースケールのGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)は2800万ドルを集め、ETF転換以来3番目に大きな純流入となった。

 ヴァンエックとヴァルキリーのETFも、数百万ドルの純流入となった。

 4日の流入により、11種の現物ビットコインETFは連続純流入記録を16日間に伸ばし、1月から2月中旬にかけての最長の流入記録まであと1日に迫った。

 現物ビットコインETFはその開始以来、総額145億7000万ドルの純流入となっている。

 しかし、米国の現物ビットコインETFの総流入量は、依然として3月のピークを下回っている。

 ビットコインは4日深夜に一時1BTC=7万1000ドルを超え、記事公開時点で7万800ドル前後で取引されている。

 ビットフィネックスのアナリストは、調整段階は終わりが近付いているようだと述べている。

 長期保有者による保有ビットコインの売却は、最高値からの調整の大きな要因となった。

 しかし、ブロックチェーンのデータは、これらの保有者が23年12月以来初めてビットコインを再び積み立て始めていることを示している。

 一方、米国では、大手発行者が最近SEC(米証券取引委員会)に登録届出書の修正版を提出しており、現物イーサリアム(ETH)ETFの開始が期待されている。

 K33リサーチのアナリストは、現物イーサリアム・ファンドは取引開始後最初の5カ月間で31-48億ドルの純流入となる可能性があると推算している。

●タイ、初の現物ビットコインETFを承認

 タイのONEAM(ワン・アセット・マネジメント)は、暗号資産(仮想通貨)へのエクスポージャーを提供するETFを同国内で立ち上げる初の企業となった。

 タイ証券取引委員会は、ONEAMのビットコインETFを承認し、デジタル資産に対する同国の規制枠組みの発展における重要な節目となった。

 新たに承認されたこのファンドは、ワン・ビットコインETFファンド・オブ・ファンズと名付けられ、機関投資家と富裕層のみを対象としている。

 この動きは、米国、香港、オーストラリア、英国などの既にビットコインETFを受け入れている他の法域とタイとの足並みをそろえるものだ。

 ONEAMのビットコインETFは、11種の主要な世界的ビットコイン・ファンドに投資し、十分な流動性と安全性を投資家に提供する。

 ONEAMが規制上の承認を得る一方、別のタイ企業であるMFCアセット・マネジメントは、まだ自社ビットコインETFへの承認を待っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-spot-etfs-attract-887-million.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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