ビットコイン現物ETF、弱気相場で大量流出続く
ビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は大量の資金が純流出しており、7日間連続で流出が継続している。
ファーサイド・インベスターズのデータによると、ビットコインETFは24日、合計1億7400万ドルが純流出した。
グレイスケールのビットコインETF「GBTC」は1日で9042万9500ドルの純流出を記録した。ビットコイン現物ETFの純資産価値は現在、合計515億3000万ドルとなっている。
ビットコインETFは1月の米国での承認以来、2週間にわたって最大の資金流出に見舞われている。
投資家は同期間、ビットコインETFから合計11億ドルを引き出している。
●デジタル投資商品、5億8400万ドルの流出を記録
コインシェアーズのレポートによると、デジタル資産投資商品全体としては2週連続での資金流出となっており、その額は合計5億8400万ドルに達した。
これは、FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ観測に対する投資家の悲観的な味方が一因と見られている。
先週、米ビットコインETFが1月に導入されて以来、世界的にETP(上場取引型金融商品)の取引高が最低となり、1週間の取引高は69億ドルにとどまった。
米国は最大の資金流出を記録しており、4億7500万ドルが引き出された。カナダも1億900万ドルと大規模な流出となった。
ドイツと香港は、それぞれ2400万ドル、1900万ドルの流出を記録した。
しかし、スイスとブラジルは、それぞれ3900万ドルと4850万ドルの流入となった。
ビットコインは6億3000万ドルの流出となったが、悲観的なセンチメントにもかかわらず、投資家はショートポジションを増やしていないようで、ショートビットコインは120万ドルの流出となった。
イーサリアム(ETH)もまた、5800万ドルの流出でネガティブなセンチメントに直面している。
いくつかのアルトコインの価格は低迷しているが、ソラナ(SOL)、ライトコイン(LTC)、ポリゴン(MATIC)など一部アルトコインはそれぞれ270万ドル、130万ドル、100万ドルの流入を記録している。
興味深いことに、マルチアセット商品は9800万ドルの流入を記録。一部の投資家がアルトコイン市場の低迷を買い場としていることがわかる。
●ビットコイン、6万ドルを割る
6月はビットコインにとって困難な月となった。月の初めに1BTC=7万3000ドルを超え、史上最高値を上回る可能性を示した後、一時6万ドル水準を下回った。
このネガティブなニュースに加え、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックスによる顧客への返済開始が迫っている。
これにより、最大14万BTCが市場に出回る可能性がある。
複数のハッキング事件を受けて10年以上前に破産を申請したマウントゴックスは、7月に待望の返済プロセスを開始すると発表。
返済されるビットコインの具体的な額は依然として不明だが、6万5000から14万BTC(最大90億ドル相当)となると推定されている。
このビットコインの流入が価格に与える影響が懸念されている。
しかし、債権者が早急に資金を必要とする場合、債権を売却するのに何年もかかっていることを考えると、潜在的な売り圧力は誇張されすぎているのではないかという見方もある。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/bitcoin-spot-etfs-continue-to-see-massive-outflows.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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