ビットコインは戻り試すも依然前週下回る水準、新規大口投資家は2週間で10億ドルの損失

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 ビットコイン(BTC)は9日に5万9000ドル前後まで値を戻したが、依然として前週を下回ったままだ。

 アナリストはBTCの最近の下落を破綻した暗号資産交換所マウントゴックスが債権者への返済を開始したことと結びつけた。

 投資家は資産へのアクセスを最大90日間待たなければならない可能性がある。とはいえ、マウントゴックス関連のコールドウォレットから、おそらく返済用と思われる新しいアドレスへの4万7228BTCの送金からも明らかなように、確認された返済は市場の反応を刺激した。

・ドイツ当局は押収したコインを売却後、何百万のBTCを回収

 別の要因はドイツ法執行機関が大量のBTCを交換所へ送金したことだ。

 24年初期、ドイツ連邦刑事庁は13年に最後稼働していた海賊版ウェブサイトMovie2k.toの運営会社から4万9857BTCを押収した。6月中旬以降、ドイツ政府は1万以上のBTCを売却し、BTC市場価格に下落圧力をかけた。

 その後、市場が過剰反応した可能性があると考えた投資家は、これを割引価格で購入する機会と見なした。

 7月9日にこれと関連して、ドイツ当局は交換所から2億ドル以上に相当する暗号資産(仮想通貨)を再び回収し、市場の回復を支援した。

・新規BTC大口保有者は2週間で10億ドルの損失に遭う

 クリプトクオント研究責任者フリオ・モレノ氏によれば、新規BTC大口保有者は過去2週間で約10億ドルを損失した。こういった新規投資家は24年第1四半期で利益を得た。逆に、長期BTC投資家は6月初旬に利益を現金化した。

 主に長期保有者による売却により、最近の下落は未実現利益額を著しく減少した。市場価値を実現価値と比較するMVRV比率は現在、約1.5だ。これは、市場参加者は平均して50%の未実現利益を持っていることを示唆する。

 この傾向は、最近の価格変動は主に利益を上げた長期保有者に引き起こされていることを示唆する。長期保有者はコインを新規購入者に高値で売却した。この活動はネットワークにわたって、平均的未実現利益を低下させた。

 先週、BTCは約5万5850ドルで終了し、前週の約6万2775ドルの終値から11%の下落だ。強い売り圧力は週を通して明らかだ。BTCは4日に5万3500ドルの低値で取引され、最終的に5万5850ドルで終了する前に、5万8250ドルまで回復した。

 (イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-rises-to-59k-after-1-billion-blow-to-new-whales.htm

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