21シェアーズが新ETP立ち上げ、欧州の投資家に暗号資産投資の選択肢追加

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 暗号資産(仮想通貨)運用会社の21シェアーズが、ユーロネクスト・パリとユーロネクスト・アムステルダムで3種の暗号資産ETP(上場投資商品)を立ち上げ、その商品を拡大しようとしている。

 新たなファンドの名称は、21シェアーズ・イミュータブルETP(AIMX)、21シェアーズ・インジェクティブ・ステーキングETP(AINJ)、21シェアーズ・スイ・ステーキングETP(ASUI)だ。同社は現在、これらを含めて43種の暗号資産ETPを欧州で提供しており、総額33億ドル超の資産を運用している。

 暗号資産市場の回復を受け、同社の運用資産は3月時点で50億ドルを超えた。

 同社がすでに欧州で提供しているその他のファンドには、イーサリアム(ETH)ステーキング、ビットコイン(BTC)保有、そして多様な暗号資産バスケットへの選択肢などが含まれる。

 同社によると、欧州で最も人気の商品は、21シェアーズ・ソラナ・ステーキングETP(ASOL)だ。世界初のソラナETPとして21年に立ち上げられた同ETPの運用資産額は現在、8億ドルを超えている。

●21シェアーズのETP、ゲームと新興ブロックチェーンを利用

 イミュータブルETPは、投資家をゲーム及びデジタル・コレクタブルのトレンドに飛びつかせるもので、イミュータブルのネイティブ・トークンであるIMXの値動きを追跡する。イミュータブル・ブロックチェーンは、暗号資産ゲーム分野のリーダーになる可能性があると考えられており、AIMXはその成長を利用しようとする投資家にとって魅力的な選択肢になっている。

 次に、インジェクティブ・ステーキングETPは、インジェクティブのネイティブ・トークンであるINJへのエクスポージャーと、自動再投資のステーキング報酬を組み合わせたものだ。この手法によって、投資家は、INJの成長可能性とインジェクティブ・ネットワーク内でのDeFi(分散型金融)の重要性の高まりの両方から恩恵を受けることができる。

 最後に、スイ・ステーキングETPは、そのネイティブ・トークンであるSUIへのエクスポージャーを提供する。インジェクティブETPと同様に、こちらもステーキング報酬を自動再投資し、リターンを増加させる。このETPは、SUIの成長可能性と同ネットワークのステーキングの機会を活かす簡便な方法を提供する。

 21シェアーズのハニー・ラシュワンCEO(最高経営責任者)は、「技術革新が猛烈な勢いで続く中、DeFi(分散型金融)の世界は進化し続けている」と述べた。

 「一方で、投資家は、新たなブロックチェーン技術、プラットフォーム、プロトコルへのエクスポージャーに関心を示し続けている」

●資産運用会社が範囲を拡大

 パリ及びアムステルダムでの立ち上げに先立ち、21シェアーズは英国で暗号資産ETPを開始している。同社は5月、ビットコインとイーサリアム・ステーキング、そして両者のコア版を含む、現物資産に裏付けられた4種の暗号資産ETNをロンドン証券取引所で立ち上げている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/21shares-launches-crypto-etps-europe-euronext-paris-amsterdam.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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