ビットコイン現物ETFに3億ドル流入

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 15日、ビットコイン(BTC)が強気相場を維持する中、ビットコインの現物に連動するETF(上場投資信託)が3億100万ドルの流入を記録した。

 SoSoValueのデータによると、純資産額で最大のブラックロックのIBITが1億1725万ドルの純流入でこの動きを主導し、アーク・インベストと21シェアーズのARKBが1億1719万ドルで僅差で続いた。

 その他では、フィデリティのFBTCには3615万ドル、ビットワイズのBITBには1524万ドルの純流入が見られた。

 ヴァンネック、インベスコ、ギャラクシー・デジタル、フランクリン・テンプルトンのETFも純流入を記録した。

 しかし、グレイスケールのGBTCとヴァルキリー、ウィズダム・ツリー、ハッシュデックスのETFは同日、純流入はゼロだった。

●現物ETFの取引高は22億6000万ドル

 米国現物ビットコインファンドの合計取引高は15日に22億6000万ドルに達した。しかし、1日あたり80億ドルを超えることもあった3月のピーク時によりも少なくなっている。

 1月の導入以降、ビットコインETFへの累計純流入額は合計161億1000万ドルに達しており、これはビットコインへの投資家の関心の高まりを裏付けている。

 ビットコインは一時1BTC=6万4000ドルを超え、記事執筆時は6万3400ドルで取引されていた。

 フィネキア・インターナショナルのリサーチアナリストであるマッテオ・グレコ氏は、7月第2週はビットコインにとって特に強気な週であったと指摘した。

 ビットコインは約6万800ドルで週を終え、前週終値から8.8%の上昇を示した。

 この上昇を支えたのは、ビットコイン現物ETFへの連日の安定した純流入であった。この週の流入は10億ドルを超えており、12日だけで3億1000万ドルの流入となっている。

 グレコ氏は、ブラックロックのIBITとグレイスケールのGBTCに続き、フィデリティのFBTCのAUM(運用資産残高)が100億ドルを超えたと述べた。

 ビットコイン現物ETFのAUM合計は513億ドルを超え、ビットコイン総供給量の4.5%を占めている。

 堅調な資金流入にもかかわらず、同週の取引高は69億ドルと、導入以来の平均をわずかに下回る水準となったが、ここ数週間と比較すると上昇傾向にある。

●イーサリアム現物ETFが近い将来登場する可能性

 一方、イーサリアム(ETH)の現物に連動するETFの上場が間近に迫っており、7月中にもSEC(証券取引委員会)の承認が下りるとの期待が高まっている。

 アナリストは、ビットコインとイーサリアムとの市場力学の違いを考慮しても、ビットコインETFの成功に続き、イーサリアム現物ETFに力強く資金が流入すると予想している。

 「ビットコインとイーサリアム間の時価総額の違いを調整しても、ビットコイン現物ETFの成功に続き、イーサリアム現物ETFにも力強い資金流入が予想される」とグレコ氏は述べた。

 「市場環境は異なるが、GBTC上場の際に見られた動きと同様に、イーサリアム現物ETFもグレイスケール・イーサリアム・トラストからの流出があるかもしれない。この比較可能なシナリオで、イーサリアム現物ETF導入による影響をより良く分析することができるだろう」

 報じられている通り、デジタル資産投資商品は7月第2週、合計14億4000万ドルの資金流入を記録。これにより年初来の流入額は178億ドルとなり、21年全体の106億ドルをはるかに上回った。

 注目すべきは、暗号資産(仮想通貨)市場が上昇する中、ビットコインが週末にかけて6万2000ドル以上に回復したことだ。

 ビットコインは、前米国大統領で共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏の暗殺未遂事件後に上昇し始めた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/spot-bitcoin-etfs-see-300-million-in-inflows.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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