米ハッシュデックス、ビットコインとイーサリアム現物を保有するETFの登録書提出

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●S-1様式をSECに提出

ブラジルの暗号資産(仮想通貨)投資企業Hashdex(ハッシュデックス)は、現物ビットコインとイーサリアムを直接保有する上場投資信託(ETF)で、登録届出書(S-1様式)を米証券取引委員会(SEC)に提出した。

このETF「Hashdex Nasdaq Crypto Index US ETF」は、「ナスダック・クリプトUS決済価格指数」(NCIUSS)のパフォーマンスを追跡し、ビットコインとイーサリアムを保有するものだ。

将来的には、SECの許可が得られた場合、さらに他の銘柄のトークンも保有する可能性がある。ハッシュデックスは、S-1様式で次のように述べた。

『ビットコインおよびイーサリアム以外の仮想通貨がインデックスに含まれる資格を得た場合、スポンサーはサンプルレプリケーション戦略に移行し、ビットコインとイーサリアムはインデックスで決定された割合で保持される。』

なお、サンプルレプリケーション戦略とは、インデックス全体のパフォーマンスを再現するために、インデックスの構成銘柄の一部だけを選んで投資する手法のことだ。

「ナスダック・クリプトUS決済価格指数」には現在、ライトコイン、チェーンリンク、ユニスワップ、ファイルコイン、ビットコインキャッシュ、ステラその他が含まれている。
●イーサリアム現物ETFの状況

各社のイーサリアム現物ETFが23日より取引開始された。ハッシュデックスは、イーサリアム現物ETFを提供しないことを決定したため、これらのETFの発行企業の中には入っていない。

各社のイーサリアム現物ETFは上場二日目となる24日に、約9億5100万ドル(約1464億円)の取引高を記録したところだ。初日23日の取引高は、10億5400万ドル(約1622億円)だった。

グレースケール・イーサリアムトラスト(ETHE)が約4億9200万ドル(約757億円)で、総取引高の約52%を占めている。ブラックロックのiSharesイーサリアムトラスト(ETHA)が2億5600万ドル(約394億円)、フィデリティのフィデリティ・イーサリアムファンド(FETH)が1億1300万ドル(約174億円)で続いた。

なお、流出があった唯一のファンドは、グレースケール・イーサリアムトラストで、4億8410万ドル(約745億円)の純流出があった。グレースケールは投資信託からETF転換したもので、手数料が競合他社よりも高いことが原因の一つとみられる。

グレースケールは、資産流出を軽減することも目的として、手数料の低いイーサリアムミニ現物ETFも立ち上げている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://coinpost.jp/?p=547123

CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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