リップル社、米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の公式サイト公開

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●RLUSD、今年後半ローンチ予定

リップル社は、米ドル建てステーブルコインRipple USD(RLUSD)のローンチを控え、公式ウェブページを公開した。

RLUSDは、1:1で米ドルと交換できるステーブルコインだ。XRPレジャー(XRP台帳)およびイーサリアムのブロックチェーンで発行されるもので、今年後半にローンチ予定である。具体的な日程はまだ発表されていない。

米ドル預金・米国政府の短期国債・その他の現金同等物が裏付け資産となっており、リップル社は毎月その証明書を発行する見込みだ。

リップル社はビジネス向けの用途として、送金、中央集権型取引所や決済サービスプロバイダーによる導入を掲げている。また、RLUSDの利点としては、以下の点を挙げた。

・中央集権型取引所で、主要な取引ペアに高い流動性を提供する。
・XRP台帳とイーサリアムの両方で発行されるため、複数のエコシステムへの扉を開く。
・最小限の手数料で、ほぼリアルタイムで世界中に送金できる。
・プログラマブル(プログラム可能)であるため、購入、オンランプ (法定通貨などを仮想通貨に交換すること)、トレードなどを簡単に効率的に行えるようになる。

リップル社は、将来的にはXRP台帳やイーサリアム以外にも、他のブロックチェーンやDeFi(分散型金融)プロトコル・アプリでRLUSDを導入したいと述べている。

●競争激しいステーブルコイン市場

ステーブルコイン市場は、すでに様々な競争力のあるプロジェクトが台頭している状況だ。特に、テザー社のUSDTは時価総額が1140億ドル(16.5兆円)を超えており、サークル社による二位のUSDコイン(330億ドル)を大きく引き離している。

USDTの市場シェアは約70%にのぼるところだ。一方で、リップル社の中東・アフリカ担当マネージングディレクター、リース・メリック氏は以前インタビューで、ステーブルコイン市場が今後さらに成長するとの見解を述べていた。

約1500億ドル(22兆円)の価値があるステーブルコイン市場は、2028年までに最大3兆ドル(435兆円)にまで拡大する可能性があると意見している。

決済大手ペイパルも2023年8月にステーブルコインに参入。イーサリアム上でPYUSDをローンチしており、現在は時価総額8位である。今年五月にはソラナでも利用できるようになった。

その他、決済大手ペイパルも2023年8月にステーブルコインに参入。イーサリアム上でPYUSDをローンチしており、現在は時価総額8位である。今年5月にはソラナでも利用できるようになった。

また、イーサリアム基盤のDeFiプロトコル「Ethena」も、ETHのステーキングで利子が分配されるステーブルコイン「USDe」を発行しており注目されている。

(イメージ写真提供:123RF)

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CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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