ワイオミング大学、初のビットコイン学術研究所を設立(再掲)
ワイオミング大学が、ビットコイン(BTC)研究の質を高めるために、初のビットコイン学術研究所を立ち上げた。
ナッシュビルのビットコイン2024会議で発表されたこの新たな学術研究部門は、作家で哲学準教授のブラッドリー・レトラー氏が率いることになる。
同氏はXに、この研究所は「あらゆる学術分野のビットコインに関する高品質の査読済み出版物を生み出すことが目的だ」と記した。
レトラー氏は、暗号資産(仮想通貨)の歴史的・知的基盤を分析する「レジスタンス・マネー:ビットコインの哲学的擁護」の共著者だ。暗号資産ジャーナリスト及び研究者協会のモリー・ズッカーマン会長は、この書籍を「ビットコインが世界でどう感じられているかを真に究明する慎重な思考実験」と評した。
レトラー氏は、ワイオミング大学BRI(ビットコイン研究所)の所長として、その専門性を活かすことになる。
「ビットコインの学術研究の現状は良くない。要するに、研究者、ジャーナリスト、政策立案者、そして大衆は、ビットコインに関する良質な研究にアクセスできていない。BRIはこれを提供しようとしている」とBRIのウェブサイトには記されている。
さらに、この書籍の筆頭著者であるアンドリュー・M・ベイリー氏は、8月から同研究所の教授となる。BRIは、24-25年秋の入学者を受け入れるため、8月に正式にオープンする。
「何かを共に作ることを長年夢見てきた。これがその夢の実現だ」とベイリー氏は記した。
BRIはさらに、教授職を創設し、学術研究を奨励して報酬を与えることを目指している。このことは、若手がビットコイン関連プロジェクトに取り組む刺激となる。
また、BRIは、書籍ワークショップ、毎週のセミナー、普及イベントなども行う予定だ。
●初のビットコイン研究所とワイオミング州の暗号資産支持への意欲
ワイオミング州は、主に共和党のシンシア・ルミス上院議員のおかげで、米国でも暗号資産が支持されている地域だ。同氏は長年の暗号資産支持者で、この資産クラスが責任ある規制を受け入れる準備を整えていると予見している。
同氏は最近、準備金にビットコインを保有することで、米ドルの強さを支えることができると語った。同氏はさらに、ビットコイン2024会議でも、米国の準備金として5年間で100万ビットコインを購入することを提案した。
BRIのウェブサイトによると、同州が再生可能エネルギーに近接し、ビットコインの前向きな規制・立法環境があることが、この学術研究部門の設立に役立ったという。
同研究所は、ビットコインと法定通貨の両方で、コミュニティからの寄付を求めている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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