バイナンス、銀行が裏付ける初のMiCA準拠ステーブルコイン「EURI」を上場

Euro127147756_s.jpg

 暗号資産(仮想通貨)取引所大手のバイナンスが26日、MiCA(暗号資産市場規制)準拠のステーブルコインであるユーライト(EURI)の上場を発表した。同コインは、24日に発行された。

 発表によると、バイナンスは、EUR/EURIとEURI/テザー(USDT)の現物取引ペアを28日に開始する予定だという。さらに、ユーザーは取引に備えてEURIの入金を開始でき、出金は29日に始まる予定だ。

 EURIは、ルクセンブルクに拠点を置く決済銀行であるバンキング・サークルが24日に発行した、銀行に裏付けられたステーブルコインだ。同コインは、EU(欧州連合)のMiCAに準拠している。

 EURIは、バンキング・サークルによる初の電子マネー・トークンであり、「銀行が裏付け発行するMiCA規制下の初のステーブルコイン」のようだ。

 バンキング・サークルは立ち上げの際、EURIはまずバイナンスで発行され、その後コインUTスイスランドAGや、さらに多くの取引所が続くと強調した。

 バンキング・サークルでウェブ3責任者を務めるダニエル・リー氏は、「EURIの立ち上げは、バイナンス・サークルの強固な基盤と機能性を確立するもので、将来的に複数のステーブルコインやトークン化マネーの立ち上げを可能にし、市場により多くの選択肢をもたらす」と述べた。

 また、EURI保有者は、いつでも額面で償還する権利を有する、とバイナンスは記した。これは、1EURIにつき1EURでいつでもバンキング・サークルに償還を請求できることを意味する。

 同コインの焼却と発行は、安全なMPC-CMP(マルチパーティ計算)技術を利用したファイアブロックス・トークナイゼーション・エンジンで実行される。

●バイナンス、EURI取引ペアで「ゼロ手数料キャンペーン」実施

 バイナンスはさらに、キャンペーン期間中はEURI取引ペアに手数料は課さないと発表した。この「ゼロ手数料キャンペーン」は28日に開始し、別に通知があるまで継続する。

 バイナンスは現在、EU地域でのみこの新たな取引ペアを提供している。カナダ、米国、キューバ、日本、イランなどの国々では、この現物取引ペアへのアクセスが制限されている、と同社は付け加えた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-to-list-first-bank-backed-mica-compliant-stablecoin-euri.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ