ソニー、イーサリアムL2ブロックチェーンを近日中に公開

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 ソニーグループ(6758)が、独自のブロックチェーンを開発している。

 ソニーとシンガポールに拠点を置くスターテイルの合併会社であるソニー・ブロック・ソリューションズ・ラボは23日、「ソニューム」と呼ばれるイーサリアムL2(レイヤー2)ネットワークを立ち上げると発表した。

 ソニーは先日、ゲーム部門と音楽部門の大幅増益により、24年第1四半期の利益が10%増加したと発表していた。

 ソニュームプロジェクトは立ち上げ後、ソニーのウェブ2空間における広範なグローバルプレゼンスを活用し、エンターテイメント・ゲーム・金融の分野でウェブ3アプリを導入する計画だ。

●ソニー、業界全体での利用に焦点を当てたブロックチェーンを立ち上げへ

 ソニーの狙いは、ソニュームを使いやすく多目的なプラットフォームにすることである。ソニュームは、さまざまな業界のニーズに対応し、世界中のユーザーにサービスを提供することを目指していく。

 同社は「私たちの目標は、スケーラブルな技術に裏打ちされた堅牢で開発者フレンドリーな環境で、開発者・クリエイター・コミュニティを支援することである」とコメント。

 このプロジェクトは現在、ソニュームのテストネット立ち上げに取り組んでいる。メインネットの立ち上げ日はまだ発表されていない。ソニー・ブロック・ソリューションズ・ラボは、プラットフォームのツールに関する詳細を近日中に発表すると述べている。その後、開発者向け要件を数週間以内に発表するとした。

 また、アスター・ネットワークは、同社のzkEVMをソニュームに統合する計画だ。この統合には、同社の資産とインフラも含まれる。その目的は、新たなブロックチェーンの初期流動性を高めることであるという。

●ソニー、デジタル金融の推進を強化

 ソニー・ブロック・ソリューションズ・ラボは、ソニュームのアプリはクリエイターのコンテンツ権の保護に重点を置くと述べている。また、クリエイターとファンの間で公正な利益配分を保証するシステムの導入も計画している。

 ソニーは6月、アンバー・ジャパンを買収して暗号資産(仮想通貨)取引市場に参入した。これに先立ち、同社はNFT(非代替性トークン)に関する特許を申請している。この特許は、ゲームプラットフォーム間でのデジタル資産の移転と利用を目的とした枠組みに焦点を当てている。

 これらの動きは、デジタル金融イノベーションを採用し、デジタル資産市場の上昇トレンドに沿おうとする同社の取り組みを強調するものである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sony-ethereum-layer-2-blockchain-soneium-testnet-launch.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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