スクエアとコインベースの元幹部設立のステーブルコイン決済ネットワークが5800万ドルを調達
スクエアとコインベースの元幹部のザック・エイブラムス氏とショーン・ユー氏によって設立されたグローバルステーブルコイン決済ネットワークであるBridgeは、5800万ドルの資金を調達した。
フォーチューンの報道によると、この資金調達ラウンドにはセコイア、リビット、インデックス・ベンチャーズを含む主要投資家が参加した。
5800万ドルのうち、4000万ドルはセコイアとリビットの投資によるものだった。これは、世界の金融に革命をもたらすステーブルコインの可能性に対する関心の高まりを示している。
●Bridge、クロスボーダー決済を促進
Bridgeのプラットフォームは、ステーブルコインを使ったクロスボーダー決済を促進するよう設計されており、従来の金融ネットワークに代わる、より迅速でコスト効率の高い手段を提供している。
スペースXやコインベースなどの有名企業もこのプロジェクトに関心を示している。
特にスペースXは、Bridgeのサービスを利用して複数の通貨での支払いを処理し、それをステーブルコインに変換してグローバルな財務業務に対応している。
「フィンテックは非常に合理的だ。より速く、より安く、より経済的なことができれば勝ちだ」とエイブラムス氏はフォーチューンのインタビューで語った。
同氏は、この哲学がBridgeの野心の核心であり、決済環境を再構築するものであると主張した。
大手企業との提携に加え、Bridgeはステラ・ブロックチェーンやビットコインアプリのストライクなどの暗号資産(仮想通貨)プラットフォームとも提携している。
これらの提携は、シームレスなステーブルコイン取引に必要なインフラ構築を可能にし、フィンテックエコシステムにおけるBridgeの地位をさらに強固のものにしている。
●拡大し続けるステーブルコイン市場
過去に課題が多く存在していたにもかかわらず、ステーブルコイン市場は拡大し続けている。
報じられている通り、ステーブルコイン市場の時価総額は11ヶ月に及ぶ成長を経て、1680億ドルに達した。
ステーブルコイン市場は22年3月に1670億ドルの最高値に達したが、その後急落し、同年末には1350億ドルとなった。
主要ステーブルコインのテザー(USDT)は、この成長において重要な役割を果たしている。
USDTの時価総額は、24年初めには916億9000万ドルだった。
USDTはその後毎月着実に上昇し、8月には時価総額1170億ドルに達した。
サークルのUSDコイン(USDC)も、年間を通じて上昇しており、時価総額は24年最高の340億ドル超となった。
しかし、これは、22年6月に記録した史上最高値の558億ドルと比べると大幅に低い。
時価総額の成長にもかかわらず、ステーブルコインの取引量は減少している。
CCデータのレポートによると、欧州における規制上の懸念と中央集権型取引量の活動低下により、7月に取引量は8.35%減の7950億ドルとなった。
コインマーケットキャップによると、この下降トレンドは8月も続き、取引量は現在460億ドル強となっている。
注目すべきは、ステーブルコイン市場が未だ規制されていないということだ。
米上院議員のシンシア・ルミス氏とカーステン・ギリブランド氏は7月、ステーブルコインの規制を目指した新たな法案を共同で提出した。
この法案の下では、決済型ステーブルコイン発行者には、ステーブルコイン発行専門の子会社の設立を含む、運営・準備金要件が課される。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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