ハリス副大統領の当選確率、ポリマーケットで討論会後に上昇
火曜日(10日)夜のドナルド・トランプ前大統領との討論会を経て、カマラ・ハリス副大統領のアメリカ大統領選挙での勝利確率がポリマーケットで急上昇した。
ハリス氏とトランプ氏は、ポリマーケットの8億6000万ドル規模の予測市場で、それぞれ49%の勝利確率で並んでいた。
11月の選挙前に行われる唯一の討論会となった火曜日の対決では、ガザ戦争や中絶権といった重要な国内問題が取り上げられた。
●討論会で暗号資産は話題に上がらず
注目すべきは、規制の可能性への関心が高まっているにもかかわらず、暗号資産が討論のトピックに含まれなかったことだ。
しかし、公式の世論調査はまだ発表されていないものの、ポリマーケットの賭け手(ベッター)たちは94%がハリス氏の勝利を信じるなど、彼女に大きな優位性を与えた。
討論会の24時間前、ポリマーケットでのハリス氏の勝算は46%から49%に上昇し、一方でトランプ氏は52%から49%に下落した。
トランプ氏は暗号資産業界への支持を明確に表明しているが、ハリス氏は業界と関わりを持ちつつも、この問題に関して明確な立場をまだ示していない。
ビットコイン(BTC)の価格は討論会の展開を反映し、わずかな変動を見せた。
イベント開始前の数時間、ビットコインは一時5万8000ドルを超えたが、討論が進むにつれて約5万6700ドルまで下落した。
その後、5万6797ドルで安定している。
暗号資産マーケットメーカーであるKeyrock(キーロック)のAPAC(アジア太平洋地域)ビジネス開発責任者、ジャスティン・ダネサン氏は、暗号資産市場が討論会に大きく反応しなかったと指摘した。
彼は、ビットコインが典型的なリスク資産として振る舞い、テクノロジー株や他の株式と同調して動いたと述べた。
ダネサン氏は、ビットコインがFRB(連邦準備制度理事会)の政策変更や重要な政治的展開など、より具体的な触媒を待っており、それが大幅な価格変動を引き起こす可能性があると付け加えた。
一方、トランプ氏とハリス氏に関連するPolitiFi(ポリティファイ)トークンは、討論会中に即座に反応を見せた。
コインゲッコーのデータによると、時価総額1380万ドルのトランプ関連トークンのスーパー・トランプ(STRUMP)は6.8%下落し、カマラ・ハリス(KAMA)は5.7%下落した。
マガ(TRUMP)も0.2%のわずかな下落を記録した。
●ブルームバーグ、ポリマーケットの選挙オッズをターミナルに統合へ
9月初め、主要な金融データ・ニュースサービスプロバイダーであるブルームバーグLBは、暗号資産ベッティングプラットフォームであるポリマーケットの選挙オッズデータを、広く使用されているターミナルに統合する計画を明らかにした。
ポリゴンネットワーク上で運営されているブロックチェーンベースの予測市場であるポリマーケットは、リアルタイムの選挙オッズを追跡する著名なプラットフォームとなっている。
このプラットフォームでは、ユーザーが様々なイベントの結果に賭けることができ、透明性のあるオンチェーンデータとスマートコントラクトを活用して取引の実行と支払いを行っている。
デューン・アナリティクスによると、ポリマーケットの8月の取引高は約4億5000万ドルに達し、8月下旬時点で米大統領選の結果に約7億6000万ドルが賭けられている。
先月、アメリカの5人の上院議員と3人の下院議員が、24年の大統領選挙に関連するベッティング活動の禁止を求めた。
この超党派グループには、ジェフ・マークリー上院議員、リチャード・ブルーメンソール上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員、ジェイミー・ラスキン下院議員、ジョン・サーベインズ下院議員などの著名な人物が含まれている。
このグループは、億万長者たちが大規模な賭けを利用して選挙結果に影響を与え、民主主義プロセスへの国民の信頼を損なう可能性について懸念を表明した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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