メタプラネット、200万ドル相当のビットコインを追加購入

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 東証スタンダード上場のメタプラネット(3350)は、約3億円(200万ドル)相当となる3万8464ビットコイン(BTC)を追加購入した。

 同社の発表によると、今回の購入により同社のビットコイン保有量は約37億5000万円(2600万ドル)相当の39万8832BTCとなった。

 同社がビットコイン保有量を拡大する中、暗号資産(仮想通貨)への信頼が高まっている。

 記事執筆時、ビットコインは過去24時間で3.12%上昇し、1BTC=5万6732ドルで取引されている。週初めには5万2700ドルの安値まで下落していた。

●メタプラネット株価、ビットコイン購入後に好反応

 メタプラネットの株価はこのニュースを受けて好反応を示し、10日は4.42%高の約1086円で取引されている。

 同社株価は同日一時2000円のピークをつけた。一方、日経平均株価は横ばいで、0.02%の上昇にとどまった。

 同社は5月にビットコインを戦略的な財務管理資産として利用する計画を発表して以来、ビットコイン保有量を積極的に増やしている。

 この動きは、高い政府債務、マイナス金利、円安といった日本経済の課題が背景にあった。

 今回のビットコインの購入に加え、メタプラネットは新株予約権を行使し、ビットコインの追加取得資金として2億9970万円を調達すると発表した。

 同社はまた、SBIグループの暗号資産子会社であるSBI VCトレードとの提携を発表。税効率を最適化する法人向けカストディサービスにアクセスし、ビットコインを担保にした資金調達手段を提供するとした。

 報じられている通り、メタプラネットはビットコイン認証サービスの世界的リーダーであるHosekiと提携し、同社のビットコイン保有残高をユーザーが確認できるようにした。

 現時点では、22万6500BTCを保有するマイクロストラテジーが最大のビットコイン保有企業であり、2万5000BTCのマラソン・デジタルがそれに続いている。

●デジタル資産商品、3月以来最大の資金流出

 メタプラネットがビットコインの追加購入を行う中、投資家はマクロ経済的動向の影響を受け、デジタル資産投資商品への警戒感を強めている。

 報じられている通り、デジタル資産投資商品は大幅な下落に見舞われ、過去1週間で総額7億2600万ドルの資金流出を記録した。

 この数字は、24年3月の記録的な流出額に匹敵する。

 ビットコインは最近の下落で特に大きな打撃を受け、合計6億4300万ドルの資金が流出した。

 興味深いことに、ビットコインのショート商品には390万ドルの資金流入が見られた。これは、一部の投資家がビットコインのさらなる価格下落に対してヘッジを行っていることを示している。

 イーサリアム(ETH)も大規模な資金流出に見舞われており、流出額は9800万ドルに達した。

 この多くは、市場の主要プレイヤーであるグレイスケール・イーサリアム・トラストからのものだった。

 一方、QCPキャピタルはノートの中で、暗号資産市場は9月第1週の乱高下の後、ある程度は安定した動きを見せていたが、インプライド・ボラティリティ(予想変動率)は依然として上昇していると指摘した。

 「市場は今週の動向、特にトランプ氏対ハリス氏の討論会(米国東部時間9月10日午後9時)とCPI(消費者物価指数)(同9月11日午前8時30分)に向け、まだある程度の乱高下を予想しているようだ」と同社は書いている。

 9月第1週の相場急落にもかかわらず、心理市場は依然として慎重で、特に潜在的な下振れリスクを警戒していると同社は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/metaplanet-expands-bitcoin-holdings-with-another-2m-purchase/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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