アイルランド、統一的なMiCA遵守でEU諸国と協力

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 アイルランドは、MiCA(暗号資産市場)規制で連携を取るため、EU(欧州連合)のパートナーや当局と協力している。中央銀行副総裁のダーヴィル・ローランド氏が23日に語った。

 「MiCA規制は、電子マネー・トークンや資産参照トークンの発行者、そして暗号資産(仮想通貨)サービス事業者に健全性及び行動義務を導入する、調和のとれた規制枠組みを同分野に初めてもたらすものだ。資産参照トークンや電子マネー・トークン以外の暗号資産の一般への提供に関する義務も存在する」とローランド氏は述べた。

 EUは、加盟国の暗号資産規制を統一するためにMiCAを策定した。MiCA以前は暗号資産のルールは大きく異なり、市場は分断していた。同枠組みは現在、これらのルールを標準化し、市場の繋がりを促進し、規制上の食い違いを最小化しようとしている。

 ローランド氏は、ESA(欧州監督機構)は各国当局間でMiCA導入のための統一されたアプローチを推進していると述べた。

 「私たちは、これは極めて重要な仕事だと考えている。この分野における規制で初めての試みであるMiCA規制は、様々な法域で異なるアプローチが生じることを避ける重要な機会だ」と同氏は付け加えた。

●企業がデジタル決済を採用する中、アイルランドで暗号資産の普及が拡大

 アイルランドでは、暗号資産取引所からブロックチェーン新興企業まで、様々な事業が行われている。新たな投資を求める金融専門家や、テクノロジーに精通した若者の間で特に暗号資産への関心が強い。

 アイルランドでは、世界的なデジタル通貨のトレンドや取引手数料削減の可能性に後押しされ、暗号資産決済を採用する企業が増加している。

●MiCA遵守を求める暗号資産企業にとってアイルランドは格付け上位

 ランプの最高リスク及びコンプライアンス責任者であるスティーブン・アイゼンハワー氏は24年、アイルランドは暗号資産企業にとって最高の目的地だと強調した。同氏は、アイルランドは小国だが、約12社の暗号資産サービス事業者が存在すると指摘した。

 同氏はさらに、MiCAに備えている暗号資産企業の約半数が、フランス、ドイツ、ベルギーと共にアイルランドを拠点候補地として検討していると推定した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ireland-eu-nations-mica-compliance-central-bank-deputy-governor/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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